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phantasm story  作者: enHARD
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機竜と名乗るもの

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機竜と名乗るもの


満月の夜空に雲1つもない晴々とした星空の景色が心を和ませる。古来より人は星に願いをかけて神様がその願いに対して叶える判断をする。欲深いものは否定され、何かを待つ者には幸福が訪れる言い伝えがある。しかし、その話は現実味がなくすべてが幻想である。叶いもしない願いを神様が聞き入れるのかはまずないだろう。逆に考えてみよう叶いもしない願いが突然目の前で起こったらあなたはどうしますか?


これはある少年が冒険者になろうとするが勇気がなくただ迷っているお話である。

冒険者とは何か、それは世界の心理と未知なる地帯を冒険しその光景を世に広め後世にも語り継がれるという誰もが憧れる職業であり、死と隣り合わせの覚悟を持つことにもなる。そんなある日、1人の少年が母と揉めている。話題はもちろん冒険者のことだ。

「僕は、冒険者になって世界を巡りたいんだ。母さんお願いだよ」

少年は頼みごとを母に告げた。でも母の返事は

「またその話? ダメなものはダメですよ 第一あんた、冒険者にとって必要なものは何かわかってる? それは勇気よ。もう18になったけど冒険者ギルドの前で立ち尽くしてたじゃない。 それほどあんたは臆病なの わかった? この話は終わりだよ」

冒険者になるには手続きが必要だ。まずギルドに行き、登録書を作成し、冒険の際に魔物も出るので自分に合った武器を選択して訓練、そして冒険者として初めて世界を巡ることができる。ただし、条件付き、1つは冒険者の才能があるかどうかのテストを4関門クリアすること。それぞれに戦闘、記録手順、合成術、連携力これらをクリアするには至難であり、100人中1割も満たないほど厳しい世界である。

2つは先ほど言った連携力についてだ。いきなりソロ活動など自殺行為に等しい、だからこそ他人との付き合い パーティを組む必要がある、人間では当たり前である。しかしながら、彼にはそんな力はない何しろ引きこもりであるからだ。 それでも彼は冒険者になりたかった。この狭い町から世界を旅してみたいからだ。

「そんなに行きたいのなら連れていくから!行かないなら引きずってでも行くよ!」

「緊張するな・・・ うまくやれるか心配だよ」

彼は母親に強引な力で冒険者ギルドへ引っ張った。怖がりながら奥に進むと1人の美人受付が待っていた。

「ようこそ、冒険者ギルドへ。どうされましたか?」

「この子がどうしても冒険者になりたいだのうるさいのよ ちょいとばかりテストしてもらえないかい?」

「そうですか。 君、名前は? 」 「ノブル、と言います。よろしくお願いします・・」

「ノブルかよろしく、私はリーシュこれから試験を受けるの? 「はい・」 「頑張ってね」

彼はリーシュにあいさつした後会場に向かい試験を行った。試験の内容は先ほど言った、戦闘、記録手順、合成術、連携力であり、最初の3つは問題なく通過した。日頃の勤勉が響いたのだろう。そして連携力を試すテストこれをクリアすれば冒険者になれるが、それに比例して難易度は高めだ。だが問題が発生した、彼は引きこもりな性格ゆえに他人とあまり絡めないのが難点であり、将来困ることだ。

「おいそこ! 魔物が行ったぞ、回り込め!」 「え?何、どこに向かえばいいの? うわぁ!」

彼は隙を突かれ魔物に襲われてしまったがこれは練習用の魔物なので、けがなどは一切していない。そしてテストの結果がリーシュから言い渡される。

「うーん・・連携力以外はすべていいんだけど、その調子だと旅に出ても心配なレベルだね。残念だけど君、冒険者になるのは向いていないよ 不合格よ」

結果は不合格。その理由は人との会話経験が少ないために素早い指示に反応できなかったことと、彼の冒険者になることを甘く見すぎていたことの2つが不合格に繋がる。母親に結果を報告したところ予想通りの顔で、また頑張ればいいと励ましながらも家路についたが、彼はふと思った。

「確かに僕は冒険者になりたかったけどあそこまで厳しいとは思わなかった。人との連携力が必要だとあのお姉さんに言われたけどわからないよ、どうしたらいいかわからない。せめて人以外とならやれる気がするけどありえないよね。」 と心で言いつつもまだ冒険者になる夢は捨ててないようだ。母と夕食をとったあと彼は、二階建ての教会に足を運び神様に祈り続けた 「お願いです神様 僕の助けになるような人、いや人以外を僕にください。」と願うも叶うはずないだろうと渋々帰ろうとしたその時、1つの流れ星が町はずれの丘に向かっていく所を見た彼はすぐにその落下地点に行った。彼が見たものは、全身機械で作られた生命体だが頭部がコンセントプラグの形をしており、両腕にバレット装弾、脚部は鳥の足に似ている。そしてそいつは僕に向かってこう言った 「オマエハ ダレダ?」


初めて書きました。

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