ーーー修行開始ーーー
ーーー次の日の朝……武道場ではーーー
『おはようございます!!』
『・・・どーした、立花?珍しくデカイ声出して。今更やる気になっても遅いぞ?』
『いいえ、そんなことありません。俺は3年になったら必ず全国大会の舞台に立ちます。』
『ふざけてんのか?一本勝負でほぼ棒立ち状態のおまえにそんなことができるのか?(笑)笑わせんじゃねえよ。』
『確かに、僕は部内で1番弱いし、この部にはとても釣り合わない。でも、僕だってあと1年必死で頑張ればいくらでも変われるはずです!』
『そこまで言うなら、まずは試合で二本負けしないことが課題だな。まぁ、せいぜい自主練頑張ってくれ。俺らはおまえの相手をしている暇はない。』
ーーー教室ーーー
『練習するとは言ったものの…練習相手も練習する場所もないよ。。。』
『あの、立花くん。』
『わっ!さっ、桜木さん!何か僕に用…ですか?汗』
『わたしのお父さんね、道場を開いてるの。よかったら、立花くん、稽古をつけてもらったら??』
『え!?稽古をつけてもらえるんですか!?』
『なんか、すごく気合入ってるから(笑)お父さんもきっと喜んで稽古をつけてくれるはずだよ。今日の帰り、わたしの家に一緒に来てみなよ♪』
『えっ!?家!?』
ーーー放課後ーーー
『・・・。』
なんだ、この家は。。。
まるでドラマに出てくる豪邸のようだ。。。
『お父さんを呼んでくるから、ちょっと待っててね!』
『う、うん…』
ーーー3分後ーーー
『俺はレベルの低いやつの指導をする気はない。』
『お父さんっ!!立花くんは真剣なんだよ!?』
『…お願いします!!僕をここで修行させてください!!どうしても強くなりたいんです!!お願いします!!』
『…そこまで言うなら、指導してやろう。だが、妥協は許さんぞ!毎日学校終わりに必ず稽古だ。分かったか?』
『あっ、ありがとうございます!!僕、精一杯頑張ります!!』
『がんばってね!立花くんっ♪』
こうして僕は桜木さんのお父さんに指導をしてもらうことになった。
どんな厳しい修行が待ってるのかわからないけど、絶対諦めたくない。
桜木さんが応援してくれている。
僕は絶対に全国大会に行くんだ…
ーーー第3話へ続くーーー