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  作者: 水野 すいま
64/124

第64話 燃vs美穂 1

またまた夜の学校。

校門に入ったところで美穂が燃に気付き、手を振る。

燃も力なく笑いながら手を振った。

相当疲れているのだろう。

笑顔に活気が見られない。

「今日も変わらず・・・か?」

何か違和感を感じたらしい。

燃の言葉は途中から疑問形に変わっていた。

あたり見回す。

特に変わった様子はないようだ。

「気のせいか。」

燃は再び美穂の方に歩き出した。



「あれ?君の武器はそれか?てっきり丸太でもぶん回すのかと思った。」

だらだらと歩いて美穂の近くまで行くと、燃は美穂の武器が普通の木刀であることに気付き、そう言った。

おそらく丸太というのは前回の戦いを見て判断したのだろう。

「ねえ、それって何か失礼じゃない?」

美穂は燃の言葉の中の何かに苛立ちを覚えたようだ。

「気のせい気のせい。」

ニヤリと笑い、木刀を構えながら燃がそう言った。

「ふ〜ん・・・」

起こった表情のまま、美穂も同じく普通の木刀を構えた。

燃はその状態のまま気を収束しだした。

「・・・・・・これは・・・!!」

あることに気付き、気を収束せずに燃は後ろに飛び下がる。

燃の居た所に美穂の木刀が通った。

その木刀は地面にあたり、軽い爆発が起きる。

「ちょっ・・・ちょっとまてえええ!!」

燃は驚いた表情で思わず叫んだ。

「・・・・・・何?」

美穂は土煙の中でゆっくりと立ち上がり、そう言った。

「『何?』じゃないって!!こんな攻撃当たったら死ぬだろ!?」

「何で?気を纏えば良いじゃん。」

不思議そうな顔をして美穂が言った。

(・・・・・・こいつ、まさか分かってないのか?)

燃はそう思いつつ、黙って再び構えた。

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