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プロローグ『国王様と仕事』

「うあー、暇だー」


 床や壁を構成する建材から、中央に置かれた重厚な机にソファー、果ては壁際に飾られている花束まで。全てが全て最高級の物で揃えられた、果てしなく絢爛豪華な一室。

 永世国家アルカディア王城、《シャングリラ城》の最上階に位置する部屋、《国王執務室》。

 その中で、1人の男の声が響き渡った。


「うー、マジ暇ー」


 手に持つ万年筆を弄びつつ、特注で作られた椅子の背もたれに体を預けて嘆く青年。


 黒髪黒目に、平凡な顔立ち、中肉中背。唯一、洋風な部屋の内装とは反対に、身に纏うのは黒の着流しに黒の羽織という点が目立っているが、それ以外は特に大きな特徴も無い青年だ。


 しかし、一見平凡そうに見える彼こそ、今や世界最強国家となった《アルカディア》の建国者にして永世国王。


 《化け物》《神殺し》《魔王》《超越者》《魔神》《神帝》etc.


 最早数え切れないほどの二つ名を有する程の絶対強者、《四条御劔(しじょうみつるぎ)》その人である。


「暇だというのなら手を動かしたらどうですか。もう昼過ぎだというのにまだ今日処理すべき書類の3分の1も終わっていません。このままだと残業確定ですが、勿論私は帰ります」


「え、秘書なんだから一緒に残ろうよ」


「嫌です」


「即答過ぎる……」


 そして、そんな絶対者たる御劔の言葉を本気で嫌そうな顔して拒否する女性は《アリシア・レーゼンベルグ》。

 "月の女神"と称される程に整った美貌を持ち、その銀髪と碧眼、白磁の肌もまた月を具現化した様な美しさ、男女問わず魅了する絶世の美女だ。


「御劔様」


「え、畏まった顔して何?いや、ちょっと顔が近いかな、うん」


「私は確かに貴方の秘書ですが、それ以前に貴方の妻なのです。手料理を用意して、残業で疲れて帰ってくる夫を出迎えたい、そう思ってしまうのは我が儘なのでしょうか……」


「アリシア…………いやお前料理できないだろ」


「ばれましたか」


「当たり前だ。それに残業する気は無いさ、さっさと終わらせるぞー」


「畏まりました」


 そう言って2人は仕事に戻り、執務室には再びペンと紙の音のみが響く。


 これは、最強と謳われる絶対者《四条御劔》の、のんびりまったりした日常をだらだら描く物語である。

小ネタ的に最強の国王様『四条御劔』の日常を描いて行く物語です。時系列の繋がりはありますし、たまに前後編とかになったりするかもしれませんが、まぁ、誰にでも気軽に読んで貰える作品を目指します!!

基本毎日更新しようと思っていますので、どうかよろしくお願いします。

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