寂しい
私は一人歩く。
ぽつん、ぽつんとある街頭が夜道を照らし出す。
一人寂しく帰る私…。
後ろを振り返っても誰もいない。
横を見ても
いつも一緒に居てくれるあの人もいない。
ただただ
私の手にあの人が温もりが
そして
服に染み付いたあの人の香り。
すぐ消えてしまう
あの人の温もりと香りを胸に一人
歩いて帰る。
もっと一緒にいたい。
毎日一緒にいたい。
しかし
それは無理な話で…
いくら抱き着いて泣いても
別れの時はくる。
ギュッと抱き着き
帰りたくないっと言っても
ダメだよと諭され離される。
帰るしかない選択肢。
いつになったら
ずっと一緒にいられるの?
この夜道を
一人寂しく帰る私。
いつか
いつか
一人寂しく帰る日が来なくなる日を夢みて
私は今日も一人寂しく歩く。