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魔法学校の後輩に堕とされそう  作者: ほかほかいろ
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私は伝えたい。


 私は何かを間違えた。月華ちゃんに逃げられた。あんなに慕ってくれてたのに。

 月華ちゃんに嫌な思いさせたかな。いきなりキスしたからかな……考えるだけで頭が痛くなる。

 ご飯を食べる気にもならない。

 起きているのも辛くて、ふて寝する。



 どうしよ。陽奈先輩からキスされちゃった。

 思わず笑みが溢れる。キスされたのが嬉しすぎて居ても立っても居られず飛び出してきた。

 先輩は10分ほど待っても食堂に来なかったので先に食べる。

 さっきの事を沢山考えたり、先輩と付き合ったりなんて事を考えてたらあっという間に食べ終わる。



 部屋に戻り、私は慌てた。

 先輩がいない。どたばたと部屋中を探し回り先輩のベッドを覗き込むと寝息を立てて寝ていた。

 良かった。居た。


 でもなんだか、寝苦しそうだった。そっと頭を撫でる。先輩が安心して眠れますようにって。



早く寝過ぎたのか私は目を覚ましてしまう。まだ3時半じゃん。

 月華ちゃんを起こさないようにそっとベットから降りる。

 まだ寝てて良かった。

 月華ちゃんもこの時間に起こすのは……可哀想だし。

 まだ私の気持ちの整理がついてない。


 ベットに腰をかけ、月華ちゃんを見つめる。

 本当に綺麗な顔で、思わず見惚れてしまう。

 寝顔を見つめると、なんだか鼓動が速くなる。



 月華ちゃんは、私の事どう思ってるんだろう。

 好きって言ったり、拒絶したり……

 私は恋愛経験が全然ないから、月華ちゃんの考えてる事わからないよ。

 でもね、月華ちゃんが居なくなった時、手放しちゃいけないって、私も、月華ちゃんが好きだって思ったんだ。




 「おはよう。」気まずさを感じながら起きてきた月華ちゃんに挨拶する。

「おはようございます。先輩。」昨日の事何も気にしてないようなそぶりだ。ちょっとは意識して欲しい。


 私は無言で朝ごはんを食べ準備する。遅れて月華ちゃんも準備する。準備している間に家事を済ませた。

同じ部屋なのに隣の部屋みたいだ。

「お待たせしてすいません。」

「大丈夫……いこっか。」



 寮を出て、隣を歩く。月華ちゃんは歩くのが速く、つい置いてかれてしまう。

 本当は一緒に登校するの、嫌なのかな…?些細な事で不安になる。

 一生懸命追いつき、隣を見上げる。私の方が先輩なのに、月華ちゃんの事をいつも見上げてる気がする。ちょっと悔しい。

 別れ際に小さく手を振る。月華ちゃんも返してくれた。

 なんだかとっても嬉しい。




 朝のホームルームが終わり。授業の準備をする。月華ちゃんは1時間目なんだろう。英語の教科書を開くと月華ちゃんに似たキャラクターが載ってる。問題でそのキャラクターが出てくると月華ちゃんを思い浮かべて。なんだか可笑しくて思わず笑ってしまう。


 何でもかんでも月華ちゃんに結びつけて考えていたら、授業はあっという間に終わり。


 お昼休みになった。学食に向かう。月華ちゃん、居るかなーなんて辺りを見回すと、月華ちゃんがいた。けどクラスメイトか分からないけど、女の子とご飯を食べている。


 私だって一緒に食べたいのに、なんだかむかむかして、私も混ぜてもらうことにする。食券を買い、ご飯をもらう。


「隣、いいかな?」


 多分、一年生の子達はビックリしてる。肝心の月華ちゃんは、口にいっぱいご飯を詰め込んでリスみたいになってる。そっと「どうぞ」と、口を開かず手招きしている。


「先輩が急に来てごめんね? 食べたらすぐ行くから、気にせず食べてね。」


 他の一年生に笑顔を振り撒きつつ、月華ちゃんを睨む。この浮気者め、なんて気持ちを込めて。


 月華ちゃんはいつもながら爆速でご飯を食べて、私が食べてるのをじっと見ている。なんか恥ずかしくて、食べづらいよ。


 なんとか食べ終わって、一年生に挨拶をしてその場を去る。


「先輩。また一緒にご飯食べましょうね。」



 また別れて教室に戻る。月華ちゃんは怒ってないように見えたし、すぐ仲直りできるのかも。でも昨日みたいに、私が近づいたら離れていくのかもしれない。私は月華ちゃんが好きだ。心の中で告白する。自分でもわかるくらい顔が熱くなる。午後の授業は月華ちゃんの事ばかり考え頭に入らなかった。早く月華ちゃんと話したい。



 午後の授業も終わり、寮に帰る。まだ月華ちゃんは帰ってなかった。そわそわしながら月華ちゃんを待つ。仲直りしたい。いつもみたいに仲良くするんだ。


私は月華ちゃんのベッドに腰掛け、昨日のことを思い出していた。そういえばキスしたんだよなって恥ずかしくなり、ベッドに倒れこむ。月華ちゃんの匂いに包まれて、なんだか幸せな気持ちになる。


「先輩? 何やってるんです?」

月華ちゃんに声をかけられて、私は勢い良く体を起こす。


「月華ちゃん。昨日のことも今のことも、全部ごめん…」

手に汗をかき、胸がぎゅっと締め付けられるようにドキドキしていた。


「なんの話ですか?」と、困った表情をする。


「いきなりキスしたりとか、月華ちゃんのベッドに居たりとか……」


月華ちゃんは私の横に座って、そっと手を握る。


「全然怒ってないです。むしろ…嬉しかったですよ。」


「ほんと?」

私は少し安心しながら、月華ちゃんを見つめ、手を握り返す。


「月華ちゃん。」名前を呼んで見つめ合う。私の心臓は、どんどん音が大きくなる。

 手を握り合ってお互いの体温を感じる。

 私の気持ちも伝わったらいいのに。


 


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