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魔法学校の後輩に堕とされそう  作者: ほかほかいろ
12/19

私はイライラしている。



 私は珍しく早く起きた。

月華ちゃんも起きてた。

やっぱ朝早いな。



 時計を見たらまだ4時半だ。

昨日は寝るのが、遅かったのに。

「おはよ月華ちゃん」

「おはようのちゅーがほしいです。」

「……んーと?」

「昨日デートだったのに、

キスできなかったじゃないですか。」

まあ確かに。変なやつに絡まれたせいだ。




 自分でやったから何も言えないのだが、キモいキスを目撃しているせいでキスの気分じゃ無かった。

「キス以外でもいい?」

「えっちでもいいんですか。」

朝から凄いと思う月華ちゃん。



「まあいいよ。ちょっと魔法の練習してくるからそのあとね。」

月華ちゃんに寂しい思いをさせたので、

少しくらいならいいかと思った。

「私も練習行きます。」

真剣な目つきで言う。



 トレーニングルームで魔法の精度を上げる練習をする。

昨日は、私の魔法の精度が悪く、自分にも傷がついた。


そのせいで、月華ちゃんを心配させてしまった。

私の落ち度だ。



 1時間くらい練習しただろうか、ふと月華ちゃんを見ると、なんだか焦っているように見える。

早く強くならないと、そんな感じだ。




「そろそろ戻らないと学校遅れちゃうよ。」

「はい!」


 月華と陽奈は寮に戻り、学校に向かう準備をする。

あれなんか忘れてない?

私は何か大事な事を忘れてる気がする。

「先輩、私何か忘れてる気がするんです。」

「んーなんだろね。」

 プロテインを飲んで、パンを食べながら、適当に返事をしてる。

そんな何でもない姿も先輩がやると、貴族の朝食に見えるのだ。


美しいな。


 食べ終わったのか着替え始める先輩。

それで思い出した。



「先輩……えっちしてない。」


「そーだね。」

「もう時間ないですよ。」

「そーだね。」

 なんか適当だ。ちょっとむかつく。


「私は遅刻してでも、えっちしたいです。」

「それはまずいから辞めてね?」

「じゃあ代わりにおっぱい触ります。」

「いや、ちょっと待って待って待って!!」

先輩にくっついても、心のモヤは晴れなかった。





 月華ちゃんは変態が過ぎる。

おかげで本当にギリギリだ。

ちゃんと間に合った。


偉いぞ、私。


「やっぱ東雲さん凄いね。」「本当に凄い。」

「優秀な戦闘魔法部のエースだけある。」



 教室に着くと、なぜか私の苗字が聞こえた気がするのは気のせいだろうか。


自意識過剰ってやつだ。気にするだけ無駄。


「ホームルーム始めるぞー。

そういえば、東雲お手柄だったな。」

 なんの事だ。先生まで私の苗字を読んだ気がする。


「あの……なんの話ですか?」

「連続誘拐犯を捕まえて拘束したやつだよ。

ニュースでやってたじゃないか。」


 そんな事……やってない。なんの話だ。

「すいません部屋にテレビが無くて見てないです。」

「見せてやってくれ。」

 先生がそう言って、クラスの生徒が私にニュースを見せてくれる。



 昨日の4人組じゃん。

 しかも"戦闘魔法大会元MVPが拘束身柄確保"なんて記事だ。

私の写真がバッチリ写っている。

終わった、門限破ったのバレバレじゃん。


 クラスの前で門限破りを言うのは可哀想と思ったのか、先生はホームルームでは言わないでくれた。



 昼休みになり食堂に向かう。

その途中もヒソヒソと何かを言われ、

私はイライラしていた。

今日は部活もないし。

授業が終わったらトレーニングルームに行こう。



そう思っていたのだが、


「……今日はメンテナス?」

 

私は絶望していた。

この行き場のないストレス。

寮に戻れば門限破りを咎められる。



 ただやる事もないので寮に帰ることにした。

堂々と入る。

案外怒られない方法だ。

この方法はなぜか見事成功したのだ。



「たっだいまー」

テンションが少しあがり上機嫌に帰りを報告する。

「おかえり先輩。」

逆に月華ちゃんはテンションが低い。

やっぱ部活もなければトレーニングルームも使えないとなれば、誰でもしんどいものだ。


「気持ちは分かるよ。」

そう言って肩をトントンと叩く。




鋭い目つきで、私を見つめて月華ちゃんは口を開ける。

「先輩が無茶するのを黙って見てろって言うんですか。昨日の人たちやばい連中だったんですよ。」



「……私はピンピンしてるよ?

それに強く無かったよ。」

「大会に出れないと思って、攻撃魔法を縛ってたのはきつかったけどね。」


言ってから気づく。

心配してくれてる人相手に、

言わなくていい事もあるって事だ。


「私も一緒なら傷つかないで済んだんじゃないんですか?なんで頼ってくれないんですか?」

 


 私は月華ちゃんが居なかったら、戦う事も一生懸命逃げ回り時間を稼ぐ事もしない。

そんな事言われても困る。



「月華ちゃんは、私の気持ち分かる?」

「痛いくらい伝わってますよ。だから心配なんです。」伝わってるならよかった。

私は月華ちゃんが大好きだから戦ったのに。

私が責められるなんて、おかしい。



「そういえば朝の約束今からでもいい?」

「なんで急に?あっ。」

返事を聞く前に押し倒した。 


行き場のないストレス。

月華ちゃんに信頼されてない私。

全部ムカつく。

月華ちゃんに、ぶつける事にした。




「先輩……」

そんな顔で見ないでほしい。


 




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