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あとがき

この作品は「30分読破シリーズ」の本編を呼んでくださった方への感謝の気持ちとして執筆したものです。

物語の性質上、この『あとがき』にて作品内の裏話やネタバレを含んだテーマの核心に触れるため、本編の最終話までが未読の方は先に小説本編をお読みいただくことをおすすめします。


ネタバレを含む解説や僕自身の考察は、本文読了後にじっくり味わってもらえたら嬉しいです。

 


 まずは最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。


 この物語は、誰もが一度は耳にしたことのある――「消しゴムのおまじない」から始まりました。


 子どもっぽくて、信じるには少し照れくさい。だけど、なぜか試してみたくなる。そんな不思議な魔力が、このおまじないにはあったと思います。

 僕自身はもう学生時代をとうに終えていますが、今でもこの噂(というか迷信?)は残っているのでしょうか。


 春川優里と朝比奈すみれが互いに「相手の名前」を――一つの消しゴムの、表と裏に書いていた。そんな偶然以上の奇跡。


 その秘密が、春川名探偵に暴かれていき、最後は音楽室で、夕陽に照らされながらようやく両想いに気づく――。

 物語の中盤、春川の“捜査”は、まるで殺人事件を追ってるのかってほどの鬼気迫る様子で、きっと第三者から見れば「なにやってんだよ(笑)」って、思わずツッコミたくなるような滑稽さもあったはずです。でも、それが理解できるほど見られたくないものであることも、きっと僕達は理解できます。


 校内を駆けまわる展開は、あえて王道のラブコメ的テンションを意識して描きました。

 タイトルやあらすじ、そして第一話から漂う“くすぐったさ”を乗り越えて、最終話までたどり着いてくださったあなたなら――耐性は十分だったはずです(笑)


 青春は、「恥ずかしさ」と「必死さ」でできている。

 だからこそ、読んでくださった皆さんに、あの頃の胸の高鳴りを、ほんの少しでも思い出してもらえたら嬉しいです。


 ちなみに、春川の“捜査”中に登場した「MONOKURO消しゴム」を使っていた黒瀬静音という女の子。

 彼女は僕の連載中の作品『白黒の英雄』に登場するキャラクターだったりします。……といっても、誰も気づかなくていい、ちょっとした“ゲスト出演”でした。


 そして最後に。


 ――もしも今、あなたの机の中に、新品の消しゴムがひとつ眠っていたとしたら。

 あなたは、その白い面に――誰の名前を、書きますか?

他にもさまざまなテーマで30分読破シリーズを更新していますので、ぜひ、あわせて読んでみてください。きっとまた別の青春に出会えるはずです。

また、ブックマークや評価、感想を頂ければ次回作への参考や励みになりますので、良ければよろしくお願いいたします。

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