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タイトル未定2025/04/12 09:40

知らないふりをすれば良かったのに、懐かしさと驚きで「あっ」と声を出してしまった。こんなところで、それも1年を共に過ごしたこともない同級生と出会うなんてゆめゆめ思わなかったから。

なぜ彼女が自分を覚えていたのかも気になったし、よく大人になった自分を認識したのかも気になった。


なぜだか、急に彼女に興味が湧いた。

「久しぶり。今日はどうしてここにいるの?」

と聞いたら、彼女は不思議な笑みを浮かべて、

「ふふ、何でだと思う?」

と聞き返してきた。

おいおい、俺が嫌いな超めんどくさいやり取り。根っからの男性脳だから女子とのやり取りで、かつ正解がないような問いは本当に苦手なのだ。

「え〜、この場に彼氏がいるとか?」

と返したら、

「うーん、まぁ、そう言う事にしておいて。」

とはっきりとは教えてくれなかった。

イライラポイントがどんどん増していく。だけど、なんか彼女の事を知りたいと言う思いもあって、一番聞きたかった

「どうして俺だってわかったの?」

と聞いた。彼女は

「だって変わってないじゃん、海斗君」

とはっきり答えた。


胸を射るような痛みが全身を走った。それからの言葉が出てこなくなって、彼女は友達が来たからと言って前から立ち去っていった。


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