蛇足:本来提案したかったこと「1話目★5スタートからの減点方式評価」
このエッセイを書き始めた時、本当は「1話目★5スタートからの減点方式評価」=「ローファンタジーに投稿されている全新作のうち、少しでも面白くなりそうな作品全部に1話目から12ポイント全部突っ込んで、面白くなければ後で減らす」ことを提案しようと思っていた。
新作の青田買い、個人的に「準スコッパー活動」と呼んでいる行為だ。
やり方を説明しよう。
まず「作品検索」https://yomou.syosetu.com/search.php を開く。
「ジャンル選択」で「ローファンタジー」にチェックを入れて、「検索結果の並べ替え」を「新着投稿順」にする。
https://yomou.syosetu.com/search.php?word=¬word=&genre=202&type=&mintime=&maxtime=&minlen=&maxlen=&min_globalpoint=&max_globalpoint=&minlastup=&maxlastup=&minfirstup=&maxfirstup=&order=ncodedesc
この検索結果が、ローファンタジージャンルに新しく投稿された作品の一覧である。
このリストを毎日チェックして、気になるタイトルのあらすじを開き、一話目を読んでみて少しでも面白くなりそうな見込みがあれば、ブクマ評価の計12ポイント全部突っ込むのだ。
提案するために、試しに自分でも検索をかけてみた。
……多っ!! これ無理やわ、多すぎるわ……。
あまりにも1日の投稿数が多くて大変そうで現実的じゃないので、提案するのは諦めました。
やってみたい人は、連載だけに絞るとか、自分の好きな要素(ダンジョン、妖怪など)をキーワードに入れるとかして、数を減らすといいと思います。
……いやしかし「本来ハイファンタジーなのに間違ってローファンタジーに投稿してる新人作者作品」が異様に多いですね。このノイズ辛すぎやろ、同情するわ……。
実はこの手の「ジャンル間違ってる作品」、以前は「恋愛:異世界」に多かったんですよ。当時は「恋愛:異世界」が投稿時のジャンル選択の一番上にあったのと、「異世界」の文字が入ったジャンルが他になかったから。
リニューアルで投稿システムが変わって、大ジャンルを先に選ぶので「ファンタジー」は選ぶんだけど、その次に選ぶ小ジャンルをどっちにするかわからなくて間違って「ローファンタジー」を選んじゃってるんだと思う。
……何というか異世界恋愛の邪魔ものをローファンタジーに押し付けたみたいな形になってしまっていて、なんか申し訳ない……。
たぶんジャンル名を「ハイファンタジー→異世界ファンタジー」「ローファンタジー→現実世界ファンタジー」に変更したら、こういう間違いする新人作者減るんでしょうけどね。
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以下自分語り。
「1話目★5スタートからの減点方式評価」、これは私自身が自分の好きな異世界恋愛と女性作者のファンタジー作品に対してやっていることです。
新作全チェックは大変なのでたまにしか出来ないけど、作品検索で既チェック作品をのぞいた日間ポイント順でポイント2桁台までざっとチェック、ちょっとでも良さそうなら速攻ポイント全突っ込み。
しばらく読んでみて途中で合わないと感じて読むの辞める時や、完結した時に、最終的な評価として★減らすかそのまま★5にするか、という感じ。
まあ、エタった時に気づかず★5のままとか、途中で読みそびれて放置してるのに★5のままとかやりがちで、問題もあるやり方ではあるんですが、まあ、読者一人分12ポイントくらい誤差の範囲と思って気にしないことにしてます。ダメ作品だった時は他の人のポイント入らないから誤差で済むけど、いい作品だった時は最初の12ポイントは大きいから、問題点よりメリットの方が大きいしね。
ちなみに「女性作者のハイファンタジー」は検索では調べようがないので「女主人公」のキーワードを足して探してます。
体感では同様のジャンルで新作全チェックまでやっていらっしゃる準スコッパーさんが少数ですがおられる気がします。そうじゃないと2桁ポイントの新作があんなにないはずだから。少なくとも「婚約破棄」キーワードでやってる人は絶対いる。
どうも、男性の準スコッパーは作品が完結してからか、10万字等ある程度連載が続いてからしか評価しない傾向にあるようです。
その気持ちはわからないでもない。男性スコッパーが一番好みそうなハイファンタジーは数が膨大で、しかもすぐエタるから、完結するかどうかわからない作品に評価したくないんだろう。
しかし女性の準スコッパーは1話目から12ポイント入れることに抵抗がない。
これはおそらく、二次創作を中心とした女性向け創作界隈に「推しは推せるうちに推せ」の精神がしっかりと根付いているせいだろう。
そもそも女性作者は男性作者以上に消えることが多い。結婚、妊娠出産、子育て、介護、女性特有の体調不良などの他にも、感想がない、読者から暴言感想があった、作者同士でトラブった、(二次の場合)ジャンル移動、等々……。
作者がいつ消えるかわからないから、読者は推し作者を推せるうちに全力で推す。何なら「推し候補のうちから全力で推せ! 金の卵を自ジャンルに囲い込め!」の精神で、ちょっとでも見込みがありそうな作者ならすぐさま全力で推すことにためらいがない。
少し話はズレるが、推し作者を見つけてすぐに全力で推す読者は、スコッパーだけではなくライト層の女性読者にも多い。女性読者全般、ポイントをケチらずバンバン入れる傾向にあると思う。
なろうで異世界恋愛が日間総合ランキングに載りやすいのは、異世界恋愛がランキングの一番上に表示されていて有利なこともあるが、女性読者特有のこういう傾向によるところも大きいだろう。
女性読者のこういう傾向を知っているので、たまに読む男性向け完結済み人気ハイファン作品で、作者がおそらく10万字超えたあたりの前書きでようやく「100ポイント超えました!」とか報告しているのを見て、「は? このレベルの作品、ここまで来てからやっとポイント入れるとか、男性スコッパー勢ケチ過ぎちゃう? もっと早くからバンバンポイント入れたらいいのに」と密かに思ってます(失礼ですみません)。まあそもそも10万字超えないと読まないとかの事情もあるのかもしれませんが。
書きたいこと書き散らしてまとまりのない、こんなエッセイを最後までお読みいただきありがとうございました。
感想欄は開けておきますが、感想返しが苦手なので基本的にお返事はいたしません。すみません。