そろそろ試験曳シーズン
私の暮らす地域の氏神様である旧平野郷の杭全神社の夏祭りは毎年7月11日から14日にかけて行われます
11日の午前6時ころより太鼓台(通称:ふとん太鼓)が町内へ出て練り歩き、午前10時ころからはこんどは神輿が町内を練り歩きます
そして、杭全神社の夏祭りと言えば大阪市内で一番多い9台のだんじりの曳航で有名なのです
宮入するのは、九町(野東・野南・野北・流町・市町・背戸口町・西脇・泥堂・馬場)が所有する九台のだんじりです
12日は夜9時から南港通で九町合同曳航があり集結します
そして13日は午後7時ころから9台のだんじりが毎年順番を繰り下げ(9番手だけが翌年は1番手に繰り上がる)ながら宮入をします
国道25号線沿いにある鳥居の前で各町のだんじりがそれぞれ30分に渡ってパフォーマンスを繰り広げますので・・・国道25号線はこの界隈で夜半まで通行止めとなります
また、周辺道路も迂回の車で混雑しますので、一年に一回の車ではこの辺りを通らない方が良い日です
6月になって祭りの日に向けて各町では試験曳と称して、日曜日なんかにだんじりが町内を走り回ります
この時からすでに祭りムードは盛り上がってくるのです
ずっと地元の私でもそれを忘れて車を運転していて、試験曳しているだんじりに道でぶち当たることもあります
ぶち当たると言っても衝突するわけではありません(念のため)
世話役の人がいっぱいおられますので、だんじりが通過するまで待避させられるのです
「えーーー!」と言うのは時間が無い時だけで、時間に余裕があるときは目の前でエアコンの効いた車の中からだんじりを見ることができて「ラッキー!」なんて思うのです(笑)
さて、杭全神社の御主祭神は素戔嗚尊です
そして祭りは7月である・・・
つまり祇園会なのですね
これも祇園祭なのです
祇園祭と言えば京都の八坂神社の祇園祭が本家本元だと思っているのですが、こちらも7月1日から31日までを祇園祭の期間としています
その中で山鉾巡行があるのですが。前祭の宵山行事が7月14日から16日で巡行が17日、後祭の宵山行事が7月21日から23日で巡行が24日となっています
こちらの八坂神社も御主祭神はやはり素戔嗚尊なのですね
本家本元の京都の祇園祭でも杭全神社のだんじり(山車)と同じく山鉾巡行があるのです
そしてそれだけではなく大阪市内の素戔嗚尊をお祭りしている神社の多くは7月に祭りを行いますし、だんじり曳航をするところも多いのです
つまり夏祭りは祇園祭りのところが多いのです
ところでこの素戔嗚尊って神話に出てくる神様で、伊弉諾尊と伊弉冉尊を両親(神?)に持ち、天照大神を姉神、月夜見尊を兄神とする男神と伝わっていますが、粗暴なため姉の天照大神より高天原を追放されてこの世に降り立った神でもあります
一説には実はすでに亡くなった母神の伊弉冉尊に逢いたくて黄泉の国がある出雲に行きたいと願って高天原を出て行ったとも言われています
その後にヤマタノオロチ伝説とかが生まれたことになっており英雄神としての側面も持っています
大国主命の先祖だとか、大国主命は娘婿だとかいろいろ言われているような、少し恐ろしいけれどけっこう身近な神様にも感じるのです
で、京都や大阪だけでなく全国に素戔嗚尊をお祭りしている神社が多いと言うことは実際、この神様はいったい何者なのだ?という疑問が湧いてくるのです
何やらイスラエルの消えた10部族と絡んでいる説があったりして、イスラエルでは救世主をシオンと呼ぶらしいのですが、この素戔嗚尊の別名の祇園とはこの救世主のシオンのことだとかね・・・
さらに京都の祇園祭の山鉾巡行がある7月17日は旧約聖書の創世記に出てくる大洪水の時にノアの一族が方舟を作ってそれで難を逃れた記念すべき日だとかね
何やら不思議な話が満載です
ほんと素戔嗚尊っていったいどなたさまなのでしょうか?
「畏れながらお伺いいたします!御神の正体はどなたさまでしょう?」
夏祭りに杭全神社に参拝した時にお伺いしてみましょうかね・・・
信じる者こそ救われる~・・・罰当たりになりませんように・・・