表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

カルエナ

作者: ダルル

話数の付け方が分からないので、話数が書かれてます。

1話

世界は恐怖する!その名を聞いた途端、背筋はこおり、泣き出すものも現れる!

「カルエナ」は恐ろしい生命かどうかも分からない、ただひたすらに世界に恐怖をもたらすもの。

そして、私は今日も「カルエナ」を探す旅に出ます。

街の書庫にはこう書いてある「カルエナは何かに変装している、生物や草、たまには建物にもなり隠れている。」

もし、カルエナが本気で隠れられたら、私は見つけることは出来ない、不可能に近いだろう。

「カルエナ、昔からずーっと探して来て、不可能って知った日には、

どうしても、諦めきれなくて、私一人は信じないぞーって町中を走り回ったっけ」


「何を得るのか何を問うのか」

別にカルエナを見つけて何かしたいって訳じゃない、ただ、私は正体を知りたいだけ。

「師匠、何故そんな質問をしたんですか?」

「私はね、別に欲を出すことは悪い事だと思っていないんだ。欲のために他人を不幸に陥れることは良くないことだけど、自分も欲を出さないと、消されてしまうよ?」

「私は、、カルエナに、何をして欲しいんだろう?」

「カルエナは君がずっと探し、求めている物だ。それほど君にとってカルエナが大事なんだ。なぜ大事なのかを探してみなさい、そして私に答えを聞かせてください。」

「分かりました、そうします。」


2話

私は小さい頃から容姿が良く、告白されることが多かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「好きです。」

「そうですか、ですが、私はあなたに興味ありません。」

「そうです、、よね、」

「はい。」

男の子はふらめき、顔色が悪くなった。

しかし、すぐに体勢を立て直した。

私を見ずに、お辞儀をし、

その後すぐに私に顔を見られないように、素早くこの場を立ち去った。

その1ヶ月後私はその男の子は自殺していたことを知った。

告白してすぐ、自殺をしたらしい。

「・・・」

私は初めて、人に興味を持った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

別に私は悪いとは思わなかった。彼が勝手に下した決断だもの。それがどんなものであろうと尊重すべきだ。とね。興味は無いのに尊重はする、ずるい奴だ。

「もちろん、今はそんなことすっっこしも思ってないですよ?」

ただ、その頃なんです、私がカルエナに興味を持ち始めたのは。


3話

ーーーーーーーーーーーーーーー読売新聞ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーー特集❗️カルエナの正体とは⁉️ーーーー

一部の西日本で言われる都市伝説のようなもので、それは、何者なのか、それとも、物なのかすらわかっていない。

どんなものにも化けることが出来て、いつも、ある状態の誰かを見ているそうな。

ーーーー目撃情報も⁉️ーーーー

Aさん・私はマンションの2階に住んでたんですけど、夜に光るた玉?のようなものが飛んでいて、毎晩毎晩、そこを飛んでるんです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「もっとマシな記事作れよ!」

「す、すいません」

「お前さぁ、なんのためにここで働かせてると思ってるの?」

「そ、それは!利用者が満足してーー」

「何言ってんの?会社にとって利益となることをするためにいるんだろ?」

「ーーー」

「なんだその目は、俺が間違っているなら、言ってみろよ。」

「ーーー」


「ししょー、人って、、怖いですね」

「そうだね、でも彼は本当に間違ったことをしているのかな?」

「間違ったこと、ですか、、、」

「利益を求めないと会社は、社会は、回らないんですよ。そういう、世界なんです。」

「へ〜、ちょっと行ってきますね」

「ええ、行ってらっしゃい」


ビルの屋上にて。

「死ぬの?あと一歩でビルから落ちるけど、」

「あ、あなたは・・」

*う、美しい、この方は、、、天使なのか?

          私が死んだらこの方が私を迎えてくれるのだろうか?

                          それならば、、、私は、、、

私は彼を見た。

彼は私の目を見た。

彼はおののいた。彼は恐怖した。

              それでも彼は 地獄に落ちた。

なぜ?なんで?あなたはこの世界を憎んだんじゃないの?なぜこの世界を変えないの?

これじゃあ彼が可哀想だ。今、私は彼に興味を示した。


4話

「師匠、やっぱり私、人の気持ちは分からない。」

「そうか」

「カルエナに会いたいんだろう?」

「うん、ただ私はカルエナに会いたいだけで、人の気持ちを知りたい訳じゃないよ。」

「君は沢山の人が死んで、何か学べたかい?」

「少しは興味を持ったよ?、彼らは大切な存在だ。でも、脆いから守らなきゃ行けないんだって、分かったよ。」

「君は、人を彼らと呼ぶんだね。」

「?」

「君はまだ、人と触れ合った方が良さそうだ」


ーーーーーーーーーーーー

聖なる心を持つものは、悩み苦しみ続ける。

なぜなら、この世界はあまりにも非情だから。

だからこそ、聖なる心はいずれ朽ちて、堕ちてゆく。

聖なる心は美しい。、、、

でも、だからこそ、俺は廃れた心になったんだ。


学校の中で優秀な俺はいつも元気に挨拶をする。手伝いを積極的に行い、友達が多いんだ。

友達のことをいつも優しくしており、恋人もいるんだ。


ある日、教室に1人の転校生がやってきた。

「ーー、よろしくお願いします。」

その女性は美しい、、、かった。

私はすぐに彼女と話し、仲良くなって言ったんだ。

彼女は言った。

「私にここまで優しい人は初めて見た、どうして、あなたは私に優しくするの?」

「君を守りたいと、僕が思ったからだよ。」

「そっかー」と彼女はこちらの目を見て、笑顔で言った。

そして、僕は彼女に告白した。

「いいよ」と彼女は目を瞑りながら、笑顔で言った。

嬉しかった。今後どんどん楽しくなるだろうと胸が踊った。

僕は彼女にできることは全てやっている。

なんでも。いつも。


寂しくなんかない、彼女がいるのだから。

仲の良かった、恋人と別れても。本当に気があった友達がどこかに行ってしまっても。

あんな低能な連中、どうでもいいんだって、、、、言ってんだ。

「あ、猫だ。」

「あっホントだ。」

「わーもふもふして可愛い〜野良猫かな?」

「首輪ついてないし、野良猫じゃないかな」

「飼ってみたいな〜猫」

「俺も飼ってみたい、可愛いもんな」

「家、飼えないかな、、、」

「猫飼うのって高いからな、高校生の俺達には、無理な話だ。」

「そっかぁ」


家に帰るとそこは廃れている。

「あ、おかえり〜駿」

「ただいま、お母さん」

僕は完璧だ。

    周りがダメなのだ。

          運が悪かっただけだ。

「ピロン」LINEが来た

最新のiPhoneを手に、LINEを開いてみる。

「別れよっか私たち」

たった一言、彼女からのLINEだった。


5話 最終話

おかしい。

何故こうなった?

「俺は彼女のために・・」

「やぁ」

「君は、、、」

彼女が俺の部屋の窓に腰掛けていた。

空には黄色い月が登っている。

「まだ、、まだ、俺たちやり直せるって、」

「私、別れるって言ってるじゃん」

「・・・・・・」

「君のどこが、完璧なの?」

「・・・」

「何も完璧なんかじゃない、あなたも分かってるはずだよ。

あなたは凡人だ。それでも通用する、何故かって?ここは高校の中での底辺、言うなれば

勉強ができない、平凡をすることが出来ない、弱者のための高校だよ。見下してるんだろ?彼らのことを」

「・・・弱いやつを見下して何が悪いんだ?」

「ふふ、君のお父さん病気で死んじゃったんだってね、膵炎だったっけ」

「・・・」

「君は、社会的な弱者だ。」

「・・・」

「あ〜、ふふ、君はしょうもない人間だね。」

彼女は目を開けず、こちらを見た、夜の中の月を背景に。


綺麗だ。


ああ、分かったよ、俺は自分の事しか考えていないんだ。

自分が生き残ることに必死だったんだ。

周りを見ていなかったんだ。

みんなを本心から優しく接することが大事なことなんだ。

みんなを知ることが1番大切なんだ。

「俺が幸せでいるために、みんなの気持ちを大切にすることは大事なんだって、君のおかげで気づいたよ。」

「そうなんだ。」

「あ__ 」

本当に何も知らないな、俺は、、、

「君の名前を教えてくれ」俺は彼女の目を見て、悲しそうに行った。

「''わたし''❓」

「?」

彼女は考えていた。何を考えてるのかは分からない、ただ、僕は彼女見ていた。

すると、彼女は目を開けたまま、俺を見た。


俺はおののいた、恐怖した。

         それでも俺は、生きる勇気を、見捨てない。

                      知ることを辞めはしなかった。

「そうだ、、、お前だ。君のことを、、教えてくれないか?」


カルエナ、それは何にでも姿を変えることが出来る。

それを見たり、聞いたりしたものは恐怖し、生きる勇気を無くしてしまう。

「分からない、なぜ?」

「大丈夫か?」

「優しくしないでよ。全て、全て本心では無いくせに!」

「・・・・でも、本心では無いことも、沢山言ってきたけど、

                君のことで本心以外のことを、言ったことはない。」

「でも、私に告白したのは私の容姿が美しいだけなんじゃないの?」

「確かに美しいと思ったけど、君のことを容姿だけで見たことは無いはずだよ」

「そうだったんだ。。。」

分からない。人なんて、分からない。でも、駿、あなただけはどうしても、私の目には人として見ることが出来ない、特別な人間になっちゃんたんだよ。

「駿、私達もう一度やり直さない?」

「え、あぁー」

「あぁ、、、、私の名前は、、カルエナ、よろしくね」 彼の目を見て言えた。

「カルエナ、、、俺も、お前とやり直したい」


嬉しいなぁ、初めてだ、好意が嬉しいと思えるのは。

私は私自身のことを知らなくてはならない。

もう、カルエナは見つけたんだ。

駿は自分のことはちゃんとわかっていたんだ。

でも、私は自分のことすら分からない。


でも、これだけは分かる。

   先生、私はカルエナのことが・・・

         「好きで、好きで、大切で、大切だから、、、」言葉に詰まった。


「そっか」駿は照れながらそう言った。


〜完〜


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ