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鍵が見つかりました。


俺は気になっていたマルクの胸のあたりを探ってみた。

すると、ネックレスのように首から下げた紐があり、その先端には小さな鍵が付いていた。

……? 服を交換した時は気付かなかったなぁ。

? なんでだ?

なんかの魔法か?

それとも、もう早くここから出たいのと腹が減ってたので完全に注意力が下がっちゃってたんだろうか。

……

いかんいかん。

こういう時こそ慎重に、そして大胆にいかないと。


それにしても……これが壁の鍵か?

いや、マルクは持ってないと言ってた。

見るからにちっちゃいしね。

……てことは、この鍵は別の何かの鍵ってことだ。

どこの、なんの鍵だ?


俺がやれることが思い浮かんだ。


とその前に。

俺は紐ごと小さな鍵を手に取ると、動かなくなったマルクを俺が元いた牢屋に引きずり入れ、俺が寝ていた場所に寝かせてあげた。

一応、ボロ雑巾のような布も被せたよ。

ま、なんの弔いにもならないだろうが、死体をそのままってのもねぇ……


牢屋の扉をしっかりと閉めて鍵もかけ、俯いてブツブツと「いやいや、ありえねぇ」とか言っているリックの横を通り抜け、俺は看守部屋に入る。


中に入ると、そこには馬乗り女がいてレンガの壁を見つめていた。


見ると、俺も怪しいと思っていたちょっと色の違うレンガが外されていて、そこには鍵穴が……

これが特別区画に行くための扉ってことか。


「合言葉、合ってた」


……

それでここのレンガが取れたんですね。

「で? どうします?」


「魔法で開けられない?」

(どう? ダメなら……どうしよう……)


やはりそう来ますか。


チラリと馬乗り女の顔を見ると、心配そうに見えた。

……

「実はマルクがこんなものを首からぶら下げてました」

俺はそう言って紐をつまんで彼女の目の前にぶら下げてみせた。


……

じっと見つめたあと、彼女が口を開いた。

「ここの鍵じゃない」


そうね。

大きさ的に違うよね。

……ってことは、この鍵はなんなんだ?ってことでしょ?

俺はあたりを見回してみる。

……

机の引き出し……には、鍵穴はない。

……

机の下……は……

……

おっと、引き出しの奥はどうだ?

引き出しを全部引き出してみた。

……

お? 

奥にちいさな箱がついてる!

しかも鍵穴が!

ってことは……ここの鍵っぽいぞ!


俺はしゃがんで奥についてる鍵穴にマルクからもらった鍵を差し込んでみた。


「ビンゴ」


ピッタリだ。

俺は鍵をグリンと回転させる。


カチャ


金属音がしたので鍵ごと手前に引いてみた。

……

あれ?……動かない……

……

横でした。

箱の蓋はスライド式の蓋でした。


スルッと開いた箱の中には、ありました。

大き目の鍵がひとつ。


……

多分、これだと思う。

……

と、よく見ると異様にきれいだ。

なんか特殊な金属かなんかで作られてるようだわ。

俺はそれを手に取り、彼女の方に振り向いた。


「こんなの、出てきました」




また驚愕。

この男はなぜボクを驚かせる?

こんな簡単に鍵の隠し場所を特定できるなんて……

しかもずっと押さえつけてたボクにも、あいつが鍵を持ってたことなんか判らなかった。

その上白魔法まで使うなんて……やはりこの教会の司祭クラス以上の男……

……こいつは……この魔導師は油断できない……


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