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86.潜入~マサムネとマルコ 前編~

==========第二部========

・潜入の章 :82話~

・New Face :75話~81話

・Who are you?:64話~74話


==========第一部========

・消失の章: 1話~12話

・悲哀の章:13話~26話

・裏切の章:27話~35話

・疑惑の章:36話~47話

・犠牲の章:48話~63話


戻ってきたマサムネは、治療のためにリリー女医のところに来ていた。

リリー『打撲ね。この薬を塗れば明日には痛みは引くわ……多分。』

マサムネ『多分?』

サクラ『また新薬ですか。』

リリー『常に進化よ。治験が必要だから。』

マサムネ『こんなの放っておけば…。うお!』サクラが薬を塗ったのだ。

マサムネ『おい!』

サクラ『塗り薬だからせいぜい被れるぐらいだと思うから治験に付き合って。』恋人ではなく医者の目つきになっていた。


その頃、ゾーンは……。

ゾーンとローランド、レオンハルトは正座していた。正確には正座させられていたのだ。

麻希『あなたが付いていながら、正宗が怪我するまで何をしていたのよ。だいたい、あなたは……………………………………………………………………………………………………………………………………………………。』と説教していた。

ゾーン『………。』無言だった。あのゾーンが小さく見えた。

レオンハルト『俺たちは関係ないだろ。』と小声で言った。

ローランド『おいっ。』と余計なことを言うなと注意したかったが、それが麻希を更にヒートアップさせた。

麻希『関係ない?レオンがあそこを選んだんでしょ。もう少し考えても良かったのではないでしょうか!』語尾が強調されて威圧感が凄かった。

レオンハルト『おっしゃる通りです。』と素直に謝った。口ごたえは何十倍にもなって返ってくるから。

麻希『ローランド、あなたはなぜここにいるか分かってるんでしょうね。』

ローランド『………。』分からなかったのだ。どうして自分も呼ばれたのか。

麻希『このミッションに反対しなかったからよ。』

ローランド【ええ~。それならマルコやイゾウも同罪だろ。なんで俺だけ。】

麻希がローランドの顔をじーっと見て『なんで俺だけという顔をしてるわね。』

麻希『レオンハルトを呼びに行ったらあなたがいたからついでよ。文句ある?』

ローランド『…ないです。』【とばっちりか。運が無かった。】

延々と約3時間に渡る説教だった。


タケシ『麻希おばさん、怖いね。』

ジャンヌ『そうよ。怒らせないようにね。』

タケシ『うん。』


解放され部屋に戻ったローランド『疲れた。今日は一段ときつかった。』

リリー『息子が怪我をしたんだから当然でしょ。前科もあるし。』

ローランド『前のは不可抗力だろ。比較的危険性のないミッションを選んだんだが、謎のダイブ者がいたからなあ。』

リリー『そうね。まあ、今回はゾーンがいたから余計にでしょ。父親が付いていながらって感じたんでしょうね。まあ、私たちは子供が持てないから分からない感情かもね。』

ローランド『…そうだな。子供欲しかったか。』

リリー『そうね。でもあの時あなたに助けてもらわなかったらそもそも生きていないわけだし、それは贅沢な願いよ。』

ローランドは、リリーを抱き寄せてキスをし………♡


次の日の食堂

マルコが鼻歌交じりに何かを作っていた。

ローランド『ご機嫌だな。』

マルコ『俺に言ってるのか。』

ローランド『ああ。』

マルコ『今日は、新たに見つかった研究所に調査に行くんだ。未知の武器があるかもと思うとたまらんよ。』

レオンハルト『この前、偶然、見つけたんだ。今までは、検索に引っ掛からなかったんだが、おそらくセキュリティーの故障か何かで引っ掛かるようになったんだと思う。』と補足した。

ローランド『ということはかなりの高セキュリティーに守られてたんじゃないのか。一人で大丈夫か。』

マルコ『ノープロブレム。この世界には我々しかいないんだから。』

ローランド『分からんだろ。あの謎の連中がいたら一人で大丈夫か。』

マルコ『そういやそうだった。マサムネ、気分転換もかねてトレジャーハントに行くか。』

マサムネ『えっ、俺?』

ゾーン&ローランド&レオンハルト【!】3人が麻希を見る。

麻希『なんで私を見るの?』

レオンハルト『いや…なんとなく…。』

タケシ『俺も行ってもいい?』

大人全員『ダメ。』

ベルがタケシの肩を叩いて首を振る。やれやれという表情だった。

タケシ『………。』

サクラ『ピクニック気分で行ってきたら?』

マサムネ『うーん、腕はもう痛くないけど。』

マルコが何かを見せた。

マサムネ『行こう。』

女性陣【単純ね】


朝食後、準備が終わったのだろう。

マルコ『行くか。未知の探検へ。』

マサムネ『イエッサー。』

そして二人はダイブした。


2人がダイブしていなくなってから、ノアの外では子供たちが授業を受けていた。

そして、その近くでゾーン、ローランド、レオンハルトがコーヒーを飲んでいた。

ローランド『イゾウは?』

レオンハルト『いつもの墓参りだ。』

ローランド『そうか。ところでゾーン、マサムネはどうだった?』

ゾーン『まあ、あんなもんだろう。やはり経験不足だろうな。こればかりはどうしようもない。』

ローランド『そうか。お前の技は受け継いでなさそうか。』

ゾーン『ああ、力の流れは見えてないようだ。』

レオンハルト『伝授不可の技か。残念だな。お前が言ってることは意味は分かるが理解できないからなあ。』

ゾーン『仕方ない。言葉では言い表せないんだ。』


降り立つ二人。

場所は、元アルゼンチン領だった。

マサムネ『おっ、あそこに建物がある。』

マルコは無言で周りを見回している。

マサムネ『マルコさん、どうしたんですか。』

マルコ『いや、気のせいか。ああ、あの建物だな。』ダイブ後に違和感を感じたのだった。

マサムネ『さあ、行きますか。』

マルコ『その前に休憩だ。』

マサムネ『えっ、まだ着いたばかりだけど。』

マルコは、荷物から紙袋を取り出しマサムネに渡した。

マサムネ『休憩、いいですね。』そう言って受け取った袋を開けてタコスを食べ始めた。

マサムネは食堂でマルコが作っていたタコスを見せられて行くことにしたのだ。マルコのタコスが食べたいために。


次回は05/09 18:00


『潜入~マサムネとマルコ 後編~』 です。

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