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83.潜入~マサムネとゾーン 前編~

==========第二部========

・潜入の章 :82話~

・New Face :75話~81話

・Who are you?:64話~74話


==========第一部========

・消失の章: 1話~12話

・悲哀の章:13話~26話

・裏切の章:27話~35話

・疑惑の章:36話~47話

・犠牲の章:48話~63話


ロキが任務に行った次の日。


マサムネ『暑っ!』

ゾーン『ここは、海底火山でできた島だからな。そのせいだろ。』

マサムネ『父さん、聞きたいことがあるんだが、時空間の渦は何?あそこに入るとどうなる?』

ゾーン『………あれか。知らん。日常や任務に支障はないから興味がないし、調べようがない。』

マサムネ【ホント興味がないことには無頓着だよな】『………じゃあ誰も知らないんだな。』

ゾーン『知りたいなら飛び込むしかないだろう。戻れる保証はないがな。』

マサムネ『それは止めとく。考えるだけ無駄か。ところでここで何をするつもり?あの建物は…もしかして。』

ゾーン『刑務所だ。レッド犯罪者が入っている。』


レッド犯罪者:重犯罪で更生不可と判断された者のICチップがレッド判定となる。遠隔でICチップがレッド判定となるため逃亡不可である。キーリングのようなイエロー犯罪者と違い自由がない。レッド犯罪者は各地域の刑務所にしかいない。そして、刑務所から出るには、人体実験となるか、務所内で死体となるしかなかった。特に、この大西洋のど真ん中の孤島に建てられた刑務所は凶悪なレッド犯罪者が集められていた。周りの海にはサメがいる。脱出不可だった。もっとも脱出してもICで追跡されるだろう。ちなみに手首のICを破壊したり、取り出しても、追跡可能であることをほとんどの人は知らない。ローマン博士のように追跡され、マリー女医のように爆死させられるだろう。

食事は、月に一度だけ、人数分×30日分×2回 が投下される。当然、食料が足りないから争いが起こり、自然と務所内の犯罪者が減っていくことになる。


マサムネ『ここに勧誘したい人がいるということか。』

ゾーン『何を言ってる。勧誘ではない。お前を鍛え直すためにここを選んだんだ。昔、俺の仲間を鍛えた方式を採用する。付いて来い。』

マサムネ『?』黙って付いて行った。


刑務所の出入口の前で立ち止まる二人。

ゾーン『今から20分でできるだけこの中の人間を抹殺しろ。それがミッションだ。凶悪な犯罪者だから強者もいるだろうから油断するなよ。』

マサムネ『ちょっと待って。いきなり殺すのか?理由もなく。』

ゾーン『理由はある。お前を鍛えるためだ。』

マサムネ【それは理由じゃないだろ】『………まあ、犯罪者だから良心の呵責はないかな。』

ゾーン『無理ならやめてもいいが、どうする。』

マサムネ『やる。』

ゾーン『よし、入るぞ。』と言って扉を押して入った。

マサムネ『え~、鍵がかかってないのか。』

ゾーン『この環境だし不要なんだろ。準備はいいか。』

マサムネ『いつでも。』

ゾーン『よし、スタートだ。』

その合図とともに走り出すマサムネ。

男が二人見えた。男たちがマサムネに気付いた時には首を切られ絶命した。

広い空間に出て立ち止まった。周りを見る。何もない単なる広場だ。上を見ると円筒状で3階まであった。そして多数の視線がマサムネに集中していた。


1階広場には43人いた。

男『なんだお前は?新人じゃないな。どうやってここに来た?』質問しながら男の視線はマサムネの武器に向いていた。

マサムネはその男に突進して行った。右手の小太刀を振るが、男に腕を摑まれた。すかさず左手のアーミーナイフを振る。これも腕を摑まれ、動きを封じられた。蹴りで何とかしようと思ったら他の男に右脇腹を蹴られ片膝をつく。その刹那、顔面に衝撃が走りダウンする。四方を囲まれて転がるマサムネ。武器は奪われていた。

ゾーン『たった2人か。』溜息をつきマサムネの周りの犯罪者を一掃した。

ゾーン『やり直し。』そう言って、マサムネを抱えて消えた。


ゾーン『ほら、お前の武器だ。今度は盗られるなよ。』

マサムネ『ここは?』鼻血を拭きながら聞いた。

ゾーン『平行世界のさっきと同じ場所で同じ時間帯だ。』

マサムネ『…リセットしてもう一回か。』


スタート地点つまり刑務所の出入り口前に着いた。

ゾーン『覚悟はいいか。(倒したのが)2人では話にならないからな。』

マサムネ『今度は大丈夫だ。』

ゾーン『じゃあ、スタートだ。』

マサムネ『!前回は建物に入ってからスタートだったけど。』

ゾーン『2回目だからな。ほら、時間が過ぎていってるぞ。』

マサムネ『くそッ。』扉を開けて走っていった。

マサムネは走りながら男二人の首を切り、そのまま1階の広間に出て立ち止まった。

男『なんだお前は?新人じゃ。』今度はここで話が途切れた。瞬間移動でその男の胸を小太刀で刺したのだった。周りからの反応が1回目と違った。瞬間移動に対するクエスチョンだろう。他の男たちが動き出す前に2階へ瞬間移動した。1階では周りを囲まれて戦えないと判断したのだった。2階は周りが幅1m強の通路があり、囚人たちの部屋が多数あった。ここなら前後を対処すればいい。

マサムネは向かってくる男たちに左手を握って突き出す。時空孔盾(小)で3人まとめて腹に穴を開けた。これで6人。今度はアイテムの出し惜しみをしなかった。


時空孔盾:殺人領主編でマサムネが初めて使ったが、左手首のタイムバンドに内蔵された機能で時空間へ通じる穴を開けることができる。座標設定が得意なキーリングがダイブするときに開く時空間への穴を見て閃いたらしい。手首の返しでON/OFFができる。そしてグーだと小さい時空孔が開き、パーだと大きい時空孔が開く設定になっている。


背後からの攻撃を躱し、小太刀を振り回し、距離を取り体勢を整えた。そして、一息ついて再び左手の時空孔盾を使うつもりで突進して行った。しかし、通路の何もない側から衝撃を受けて反対の壁に激突して倒れるマサムネ。真上の3階通路から飛び降りてきた囚人の蹴りで壁に飛ばされたのだった。起き上がろうとした瞬間に今度は腹に蹴りを入れられ再び壁に叩きつけられた。

マサムネ【マズい】と思ったが、追撃は来なかった。

ゾーンが介入したのだ。周りから立っている囚人が消えたのだった。

ゾーン『6人か。戻るぞ。』


ゾーン『3回目行くぞ。せめて時間一杯戦えないのか。』

マサムネは返事もせず無言で歩き出す。さすがにプライドが傷ついたのだった。


次回は04/18の予定


『潜入~マサムネとゾーン 後編~』 です。

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