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81.NEW FACE~Dr.リリー③+タケシ~

==========第二部========

・潜入の章 :82話~

・New Face :75話~81話

・Who are you?:64話~74話


==========第一部========

・消失の章: 1話~12話

・悲哀の章:13話~26話

・裏切の章:27話~35話

・疑惑の章:36話~47話

・犠牲の章:48話~63話


リリー『どういうこと。ここはどこ。えっ。』爆発し燃えている村に走り出し、そして立ち止まり振り返り

リリー『あなたたちね。やっぱり国際機関の犬だったのね。どうしてこんなひどいことを。』

ゾーン『………。』

ローランド『………。』

ロキ『………。』

リリー『どうして、何も言わないのよ。』リリーが三人にパンチ等を浴びせる。誰も避けようとしなかった。リリーが疲れて殴るのを止めた。

ゾーン『気が済んだか。』

リリー『…違うのね。あなたたちなら私も死んでるわね。誰がやったの?』

ゾーン『ロキ、俺たちのことも含めてすべて話してやれ。ローランドが助けたのなら選択させてもいいだろう。』

選択とは、仲間になるか死を待つのかという意味だった。他の平行世界のリリーは爆死している。ということはここのリリーはこのままだと死を免れない。回避するには薬を飲むしかない。

ロキは、ジャンヌのこと、マリー勧誘のこと、そしてタイムトラベラーであることを話した。最後にリリー自身が今は生きているが近いうちに死ぬことも。

リリー『…信じられないわ。過去や未来へ行けるなんて。SFの世界よね。先生や村の人たちを殺したのは誰?』

ローランド『爆発は、人間発火だ。だが事例では爆発はしない。仮にしたとしても村ごとはないだろう。となると考えられるのは、ICだな。』とリリーの左手首を見た。

リリー『ここの住人も、先生もICを取り出したわ。』

ロキ『ICを埋め込む際に小型爆弾のようなものも入れた可能性はある。それしか考えられない。』

リリー『なぜ、私は爆発しなかったのかしら?』

ゾーン『分からん。その小型爆弾の不発なのかもな。』

理由は、リリーが様々な薬を調合して自身で飲んでいたことにより、その爆弾が無効化され排泄されたことなのだが、本人もゾーンたちもさすがにそこまでは分からなかった。

リリー『先生は苦しんだのかしら。』

ゾーン『いや、一瞬だから、死ぬことも知らずに死んだだろう。』

リリー『そう…。一人になってしまったわ。…医者が必要なのね。私は医者。それにいろんな時代に行けるのは魅力的よね。仲間になってあげるわ。』

ローランド『切り替えが早いな。まあ、そのくらいのほうがいいか。上から目線が気に入らないが。』

ロキ『念のために確認するが、本当に医者だよな。』

リリー『ええ。ほ・ん・と・う・に医者よ。』

ロキ『とりあえず、医者は確保できたな。』

ゾーン『…そうだな。マリー自身が爆発するんじゃ勧誘出来ないし、ジャンヌの前で爆発しないとも限らないしな。戻ろう。』



レオンハルト『ずいぶん若いな。誰だ?』

リリー『リリーよ。本当にタイムワープ!すごい。これなら絶滅している植物を採ってきて色々作れそうね。』

ロキ『……変わっているが、Dr.マリーの弟子のDr.リリーだ。実は…。』と事の顛末を話した。

リリー『それで患者は?』

ローランド『疲れてるだろ。明日でもいいぞ。』

リリー『医者ですから。』

ロキ『こっちだ。』


ロキ『ジャンヌ、医者を連れてきた。』

リリー『リリーよ。起き上がらなくてもいいわ。』

ジャンヌ『ええ、ジャンヌ・ダルクよ。お願いします。』

リリー『ジャンヌ・ダルク?…あれ?…もしかしてフランスの?』

ジャンヌ『そうよ。』

リリー『?どうして突然思い出したのかしら?』

ロキ『それについては後日話すよ。』

リリー『色々事情がありそうね。えーと、カルテはこれかしら?医療用AIの診断ねえ。』

リリー『………。』

リリー『で、父親は誰?それとも生まれないと分からないような感じ?』と周囲の男たちを見回す。

ローランド『ちょっと、こっちに来い。』と部屋から連れ出した。


ローランド『父親は多分死んだ。俺たちを助けて。ジャンヌは死体を見てないから認めようとしてないがな。』

リリー『そう?複雑なのね。…まあ、とりあえず戻るわ。』


リリー『ごめんなさい。ちょっとまずかったわね。』

ジャンヌ『フフフッ、変に気を遣われるよりいいわ。無事に産めるかしら?』

リリー『見た感じ、この医療用AIは大したものね。でも確かに出産もAIだと生まれた赤ちゃんをどうすればいいのか分からないわよね。きっと。それにここには男しかいないしね。医者を探すというのは正解だわ。大丈夫、私が付いているわ。何度も経験してるから。』

ジャンヌ『ありがとう。心強いわ。』


その夜

リリー『この薬を飲めばそのナントかで死ぬことはないのね。』

ローランド『ああ、唯一の副作用が妊娠確率が著しく下がることだ。男も女も飲んでいれば0らしい。』

リリー『彼女は飲んでない?』

ゾーン『飲んでる。相手も飲んでるんだが、相手が飲む前に愛し合ったことがあったから妊娠したようだ。多分、あいつはそれを知らずに死んだと思う。』

リリー『妊娠しにくくなっているのに妊娠した。そうなるとそれは偶然でなく必然なのかも。』と言って薬を飲んだ。

ローランド『どういうことだ。』

リリー『………。変な感じ…。う~、自分で考えるのね。さて、私はどこで寝ればいいのかしら?』

ローランド『ルーカス、案内してやってくれ。』

ルーカス『こっちだ。』

リリー『おやすみ。』

ローランド『ああ。』



宴会の翌日。

男の子『酒臭っ。』

ジャンヌ『派手に飲んだようね。タケシ、ちょっと換気するまでみんなには朝食を待ってもらってちょうだい。教育に悪いわ。』

タケシ『OK。』と走って行った。

タケオの忘れ形見?だ。もうすぐ7歳になる。生まれも育ちもここなので最年少だが子供たちのリーダー役となっている。

名付け親は、イゾウだ。

イゾウ曰く『タケオさんからタケを取って、武と(実はタケオは竹男なのだが知らない)士を付けて武士=タケシ、漢字で書けばブシとも読める。侍だ』ということらしい。これにはジャンヌが気に入って、タケシとなったのだ。

タケシは父親譲りなのか知識欲が強く、キーリング元教授やレオンハルト、Dr.リリーのところに頻繁に出入りしている。この基地で生まれ育ったので教育が特殊だった。また物心がつく前からメンバーの格闘練習を見て育ったのである程度の格闘術も見よう見まねでできるようになっている。但し、メンバーは10歳まではそちらの方は教育しないことで考えが一致していた。


関係ないが、キーリング元教授もタケシという名前を気に入っていた。理由はもちろん、ジャ○アンの本名と同じだからだった。



タケシだけで一話は無理だった。…書くことがあまり無かった。


次回は04/04の予定


『潜入~ロキ~』 です。

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