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29.タケオの加入

・消失の章:1~12話

消失という任務を実施する理由とは?

 その任務を遂行する各メンバーはどのような人物なのか?


・悲哀の章:13話~26話

 新たな仲間を探すダイブになっています。

 15話~18話 ナンバー4の出会いと別れ

 19話    ナンバー3について

 20話~22話 ナンバー1の出会いと別れ

 23話~26話 ナンバー4の決断


・裏切りの章:27話~(3日毎に更新)

 ステーションがメイン。


帰還直前のあの時

ナンバー4『すまない。ありがとう。』目から涙が流れた。殺そうとしたができなかった。切り裂きジャックが人を切れなかった。いや、タケオを切れなかったのだ。

ナンバー4『タケオさん、俺と一緒に行かないか。』

タケオは振り返り『そのベルトは一人用だろ。申し出は嬉しいけどな。あーあ、話してると死にたくなくなってきたな。逃げるだけ逃げてみるかな。』そう言って立ち上がり背伸びをした。

ナンバー4『俺に抱きつけば大丈夫だから。一緒に行こう。』

タケオ『可能なのか。』でも男のジャックに抱きつくのかとちょっとブルーな気分になったが他に選択肢はないようだ。

タケオ『そうだな。でも配線を間違えてたら一緒に死ぬのか。行かなければ死ぬことはない。うーん。』

ナンバー4『タケオさん。俺たちのリーダーの教授は大のド〇えもんの大好き人間だ。きっと話が合うと思う。』

タケオ『…分かった。一緒に行こう。でも失敗するかもしれないから最後にコーヒーをもう一杯飲んでからな。』

ナンバー4『…俺も飲もうかな。』

そしてナンバー4が帰還した。


ナンバー4の姿を見てナンバー2が抱きついた。

ナンバー2『おかえりなさい。』

ナンバー2『きゃっ!えっ。誰?』ナンバー4の後ろに知らない男がいた。

タケオ『えーと、恋人との抱擁はいいから紹介してくれないかな、ジャック。』

ナンバー2&ナンバー4『恋人じゃないから。』

教授『ナンバー4、ひどい怪我だな。とりあえず、その男を招き入れても問題がないならまずは医療室に行こう。』

ナンバー4『俺の恩人だ。』

タケオ『紹介してくれ。』

ナンバー4『そうだった。タケオ・ババさんだ。』

タケオ『初めまして、タケオ・ババです。家を壊されたので付いてきました。』

ナンバー1『ナンバー1だ。』

ナンバー2『ナンバー2です。』

教授『ネモと言います。』

タケオ『ナンバー?1、2でジャックが4。ということは3もいるんですか。』

ナンバー2『事情があって留守です。』

ナンバー4『行方不明なんだ。』

医療室に向かう途中で、ナンバー5とナンバー6を紹介された。

タケオ『…熊。普通は、猫とか犬じゃないかなあ。もしかしてライオンやトラもいるのか?番号で言うのは囚人?変わってるな。』


医務室。

カプセルに入るナンバー4。

タケオ『この液体は?何かいる?』手ですくうと

タケオ『うおっ!虫。…あー。蛆虫による治療ね。そういう治療法なんだ。』

教授『知ってるのか。』

タケオ『ネットやテレビのドキュメンタリーで見たことがある。こんな装置での実用化は初めて見た。』そのとき、『ぐうウゥう』と音がした。

タケオ『ハハハハハ。そう言えば丸一日何も食べてなかった。何か食べさせてもらえたら助かります。』

教授『ナンバー2。食堂に連れて行って、何か食べさせてあげなさい。』

ナンバー2『分かりました。付いてきて。』タケオとともに出て行った。

教授『ナンバー1。どう思う?』

ナンバー1『あの男か。バイオマゴットのことを知っていたな。いつの時代から来たのか聞くのを忘れたな。』

教授『そうだな。あとで色々聞かないとな。』

ナンバー4『2016年の日本だ。』液体から顔だけ出して答えた。

ナンバー4は、このあと遭難してから帰還するまでのことを簡単に話した。

自分たちがTime Breakerと呼ばれていることを。

敵がいてTime Keeperと呼んでいることを。

そして、こちらよりも技術が進んでいることを。

最後に、ド〇えもんのことも

教授『なんだって。そのDVDや本は。』

ナンバー4『…爆発で吹き飛んだ。』

教授『!?許せんな。そのTime Keeperというのは。』怒り心頭だった。

食いつくところが違うと思うナンバー1とナンバー4だった。


食堂。

ナンバー2が料理している様子をタケオが見ていた。

タケオ『すいません。俺が作ってもいいですか。』

ナンバー2『料理できるんですか。大丈夫ですよ。もうすぐできますから、座っててください。』

タケオは、ナンバー2の材料のカットの仕方や調理道具の持ち方や手順の悪さを見て、なんだか危なっかしくて見てられなかったのだ。これではどんな料理になるのか不安になったこともあり、自分で作りたかった。

タケオ『そこそこは作れます。材料は好きに使ってもいいですか。』

ナンバー2『どれもどれだけ使ってもいいですよ。無くなれば調達すればいいので。』あまりにもしつこいのでそう言って場所を譲った。

タケオ『ありがとう。』食材等を見て、作るものを決めて、料理を始めた。

料理をしているタケオをナンバー2は見ていた。ちょっと小太りで髪の毛が少し…かなり薄くなっている。歳は教授とナンバー1の間ぐらいかなと思った。だが料理の手際の良さにナンバー2は軽い嫉妬を覚えた。

タケオがナンバー2にできた料理を少し切り取って渡してきた。それを食べてみて

ナンバー2『美味しい。』本当は味が薄かったが、せっかく作ってくれたので酷評するのをやめた。

タケオ『えっ!味覚障害?これをつけないと美味しくないはずだけど。』そう言って、何かを混ぜたソースを塗って再度渡してきた。

ナンバー2『試したのね。もう!』頬を膨らませて笑顔で抗議し、次の物を食べると『美味しい。今度は本当に美味しい。ちゃんと味覚はあります。』と笑顔で答えた。

タケオ『お好み焼きという料理なんだ。ジャックに作る約束をしてたし、少しつまみ食いをしながら他の人たちが来るのを待ちましょう。』


約一時間後

教授、ナンバー1、ナンバー4が食堂に入ってきて驚いた。ナンバー2がお腹を押さえて目から涙を流していた。

教授『ナンバー2!どうした。なにかされたのか?』

ナンバー2『…教授。ククク、タケオさんが面白過ぎて…ククク。』笑い過ぎて涙がでてお腹が痛くなってきたので笑いをこらえていた。

タケオ『普通に会話しただけなんだけど。ジャック、もう大丈夫なのか。』

ナンバー4『…もう大丈夫だけど…。』ナンバー2の姿を見て唖然としていた。

教授、ナンバー1、ナンバー4もナンバー2がこんなに笑った姿を見るのは初めてだった。

タケオ『ほら、食べ損ねたお好み焼きだ。このソースを塗って食べてみてくれ。一応、みんなの分も作ったから嫌じゃなかったら食べてください。』

ナンバー4『ワオー。』一口食べて『うまい。』と言った。

タケオ『一口じゃ分からんだろ。しっかり食べてから言ってくれ。』

ナンバー1『お代わりはあるかな。』完食していた。

ナンバー4『早っ。』

教授『これはうまいな。』

タケオ『ありがとうございます。お代わりは作ればありますので、今から焼きますので待っててください。えーと、教授?はカレーが得意とジャックから聞いていたのでいつか食べさせて欲しいんですが…。』

教授『ほお!作り置きならある。待ってなさい。』嬉しそうにカレーとナンを持ってきた。

タケオだけ教授のカレーを食べ、他のメンバーはお好み焼きを食べた。

食べながら、ナンバー4とタケオから更に詳細な話を聞いた。


教授たちは、質問をしながら話を聞いていた。敵については不明だが完全にこちらを敵対視しているという結論にいたった。話以上に教授は、タケオと言う男が、自分のカレーを美味しいと言ってくれて、なおかつ、ド〇えもんをリアルに知っているということがとても嬉しかった。目の前に新メンバー候補がいる。家も無くし未練のない男だ。

教授『タケオ君、よかったら我々と共にしてくれないか。』そう言って、タケオに例の薬を渡した。

ナンバー2『そうなると、ナンバー7ね。よろしくね。』


登場人物紹介(29話まで)

Time Breaker

・ネモ教授 :65歳 インド出身 リーダー 本名ラマラガン(元大学教授)。

・ナンバー1:50代前半 190cm  ロシア出身 屈強怪力 本名ゾーン アーミーナイフ所持。

・ナンバー2:22歳 160cm  フランス出身 長髪で美人 剣を背負っている。

・ナンバー3: 165cm位  アジア系 精悍な顔つき 行方不明。

・ナンバー4:28歳 170cm55kg イギリス出身? 茶髪で茶色の目 ナイフ所持。

・ナンバー5:1歳前後? カナダ出身 グリズリー。

・ナンバー6:1歳前後? カナダ出身 グリズリー。

・ナンバー7:52歳     日本出身バツイチ 本名馬場竹男

その他

・アレクサンドラ・ボーニッシュ:26歳 人の情報を知る能力持ち。ナンバー4と相思相愛。

・遠藤麻希:女子高生 ナンバー1を好き。


用語

・BHB:ブラックホール爆弾。半径50mの全てを消失させることができる。

・DBH:?

・STステーション:5人と2匹の基地?

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