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恋を教えてくれた、あなたへ

作者: エルモ



ずっと私は恋のできない人だと思ってた。

そう、アセクシャルだと

今まで彼氏はいたけど受け身の恋で告白されなんとなくで付き合ってた。

今までの彼氏には

俺のこと本当に好き?っ言われて何も言えずに終わる事が多かった。


男友達とも旅行にいく時に、

どうせ好きって言っても付き合ってくれないでしょ、好きって言ったら付き合ってくれるの?とも言われた。

そんな時決まって答えるのは

今はそんな気分じゃない、彼氏なんていらない。

本当にそう思ってた。


今年の誕生日を過ぎた頃

ある女の子と仲良くなった。

その子は彼氏募集中で、でも合コンで見つけるのは嫌なタイプの子

遊びの中から本気の恋を探したい子だった。


その子とはウマが合い

週に3回以上会うようになって

飲み友達になった。

お互いに出会いを求めて相席屋によく通った。


相席屋で会う人なんて、ワンナイト目的の人が多いって思った。

通ってても、本当にその場かぎり一期一会の関係で終わる事も多く、いい人は結局いないかった。


そんなある日、友達から飲もうと連絡が入り仕事があるため夜中12時以降しか行けないよと言ったら

それでもいいからと言われた。


仕事が終わり連絡すると

呼び出されのは、飲み屋じゃなくなぜかカラオケ


なんでカラオケと思い、

友達に聞くと相席屋で会った人とカラオケに来てると言われた。


カラオケの前で友達と合流しエレベーターに乗って2階に上がって

扉が開いた瞬間に彼がいた。


茶色のゆるめスーツのセットアップで片耳だけピアスをして

誰かに電話をしてた彼

そんな彼の印象はチャラいな

好きなタイプのひとではないなだった。


部屋に入る時に、彼も戻ってきて

私が通されたのは

なぜか1番角の彼の隣


カラオケは好きだったから

この際、楽しもうと思い、流行ってる曲やリクエストのあった曲を歌った。


男女7人だったのでみんなで歌う事もあり

彼にマイクを渡そうと思ったら

マイクを持ってくれず、スタンドマイクだと思ったとふざけて言われることもあった。


歌ってない時は、ずっと話かけてくれて

歳も同じ年って分かってさらにテンション上がってた彼


そんな彼からLINEを聞いてくれた

正直、楽しかったから、その場かぎりでもいいやの気持ちでLINEを交換した。


カラオケが終わり、私以外の人はその場を立ち去った。

私がテーブルの上が散らかっていたのでコップなどをまとめて、店員さんが片付けやすいようにしていた。

そんな時に、彼だけが戻ってきて手伝ってくれた。


解散する時に

私と彼だけが車できてたため女の子ともう1人、彼の同期の子を私が乗っけて

残りの人は彼が乗ってけ帰ってくれた。


私の車に乗った彼の同期の子は

私の友達の事が気に入ったらしく、しつこく自分が送るからと一緒に駅で友達まで降ろそうして友達と言い合いになってた。

相当、酔っていた。


彼の同期を駅で下ろして

友達と2人で飲みなおして、その時は何事ももなく解散した。


次の日に、

彼にお礼のLINEを送った。

彼からもすぐにLINEが返ってきてテンポよくLINEが続いた。


彼から、私の好きな物や食べ物とか聞いてくれた。

私は紅茶や甘いのが好きだよって答えると

彼も甘党だった。


そういえば、

カラオケでもミルクティーを飲んでたなと思った。

あんまり人の事思い出すのは得意ではない私が飲んでた物を覚えていたことに

自分でも驚いた。


彼も私が飲んでたのが、ノンシュガーの紅茶だったのを覚えてくれてた。

そんな些細なことが嬉しかった。


2人の好きな物が一緒だったため、

お茶しに行こと話があがり予定を立てた。

仕事が入るかもと言っていたが、

私は彼と会えるのか楽しみになった。


その3日後、

また、友達と飲みに行った。

その時に彼の話になり呼び出そうとなった。

彼はすぐにLINEに気づいてくれてた。


LINEを送ったのは夜中12時

遊ぼと言った。

彼からは明日仕事だからキツイと返信が返ってきた。

それもそうかと思いながらも、

終電がなくなっていたので迎えだけでもきてとお願いしてみた。

それならと彼は来てくれた。


友達を送り、私の家に着いた時に

彼は明日仕事起きれなかったらどうしようと言ってきた。

私は、電話で起こしてあげるよと言うと

それならアラームで起きるから隣で起こしてと言ってきた。

何もしないならいいよと私は言い

私は自分の家では降りずに彼の家に行った。


彼の家はロフト付きのアパートで、中はとても綺麗に整理されてた。

私はシャワーをかりて、仕事でスーツを着てたので彼の部屋着を借りた。


夜も遅かったので2人でお布団に入った。

彼は最初から腕枕をしてくれた

話足りなかった私は彼と話したくて色々な話題を振って話してた。


そんな2人はきっと周りからみたら恋人同士に見えただろう。


話してる時にいい雰囲気になり

彼の気持ちのスイッチを私が押してしまったのか彼からは、おでこや髪、唇にキスの雨が降ってきた。


付き合ってないからと、大人の関係は断った。

何もいしないならって言ったよねと私が言うと

彼は俺はうんって言ってないと答えた

確かに、頷いてはなかったが

同意の上で車を走らせたと思っていたので少し驚いた。

彼はそして、しなくてもいいからキスだけしてと言ってきた。


私も正直、彼の事は気になっていた

だから自然に頷いていた。


そのあとも、ずっと色々な所にキスをされ、抱き枕にされながら彼の腕の中でいつのまにか眠っていた。


誰かが隣にいて眠れるのは久しぶり

いつもは、誰かがいると寝れない私が

短時間だけでもぐっすり眠れていた。


朝起きて、彼は仕事があるからと近くの駅まで送ってくれた。


私はありがとと言って車を降りて見送った。

車を見送りながら、少し寂し気持ちになっていた。


彼にLINEでお礼を言うと

しょうがないなと言うようなLINEが帰ってきた。

ありがたいと思ってって


私は本当にありがたいって思ってるよ

でも、手は出さない約束だったと返すと

彼は家にきた私が悪いと言ってきたので


何もしないならいいよって言ったよと

私は返信した。

彼からはごめん、でもあれはやりたくなると返ってきた。


気まずさに、

私はチャラけて魅力的な私がいけないのか

オオカミには気をつけよと返すと

彼は魅力的だから仕方ないと返ってきた。


思わず、ツッコんでと言ったら

本当のことだからと返ってきた。

その返信に私は驚いた。


そのあともLINEは続いて、

LINEの内容をみた友達からは

もう彼氏彼女のLINEだねと言われるぐらいの仲になっていた。


そして、数日経ったとき

彼からお茶に行く日が仕事になったとLINEが来た。


予定を組み直そうと

私が、彼も私も空いてる日を提案し、いつがいいか聞くと

彼からの返信は、どこも予定が埋まってると

そっけない返信だった。


その辺りからだ、

彼の態度が変わってきたのは

LINEをしても未読、電話にも出てくれない日が続いた。


私は正直、分からなかった。

彼に何かしたのかなとも思った、

あれだけ、LINEでも返信返してくれてた彼は突然、連絡が取れなくなったのだ。


来る日も、来る日も

友達に理由が分からず、

一緒に考えてもらった。


彼から連絡が来ないまま、

2週間が経った。

彼を忘れようと、いい出会いを求めて

相席屋に行って

その時にあった人と彼を比べてる自分がいた。


彼の方が優しかった、面白かった

かっこよかった、歌がうまかった、話があった。

色々な人に会って話すけれど、

いつも彼のことを思い出してる自分がいた。


そんな私の姿をみて、

友達は私の携帯で彼にLINEを送った。

なんと、スタンプの連打を送ってた。

これなら、返そうと思ってくれるやろ

明日になったら返信くるよと言って

笑わしてくれる友達の存在に涙が出てきた。


翌日、起きたとき

彼からLINEが入ってた。


いままで、ごめんね。

でも、連絡は取れない

本当ごめん


たった3行の言葉

最初はLINEが来た事が嬉しかった。

それと同時に

今まで無視された事や連絡が取れない理由が知りたくなった。


思わず、


ごめんだけじゃ、わからない

それで、分かったと言えるほど私は人間できてないし大人じゃないよ。


意外と一方的で無責任なんだね


きっと、理由教えてって言っても

返信くれないんでしょ


本当は彼女いた?笑


言いたいことは山ほどあったけど

言いたいことの1割も入れずに核心だけ返信した。


彼からは

彼女はまじでいないよ

気になる人ができた

と返ってきた。


私にできることはたった1つしかなかった。

彼の恋を応援すること。


最後まで、

嫌いにならしてくれない彼が嫌いになりそうだった。

彼の想いが実らなければいいのにと思う

狡い自分がいた。


当分、この想いは上書きできないだろう。

きっと今思えば

私は彼に一目惚れしていたんだと思う。


アセクシャルだと思ってた私に

恋を教えてくれた

彼にありがとうと思い

この恋を終わらせようと思う。




Fin.

最後に、

読んでくださった皆様へ

感謝申し上げます。


はじめて書いた小説のため拙い所がたたあるかと思いますがご了承ください。


この小説、エッセイは

私の実体験をともに書いておりますが

所々フィクションも入っております。

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