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実家に戻ってきました

『お嬢様、お帰りなさいませ!』


「ただいま、みんな元気そうね」


「勿論ですよ、お嬢様の笑顔を見れば疲れも吹っ飛びますよ」


 王都を出て1週間後、私は実家に戻って来た。


「さぁさぁ、長旅お疲れでしょう、湯浴みの準備が出来ております」


 メイドや使用人達に背中を押されて私はあっという間に服を脱がされ湯船の中に入れられた。


「はぁ〜、やっぱり気持ちいいわねぇ……」


 広い湯船にどっぷり浸かりながら私は気が抜けた声を出した。


 この1週間、順調かと言えばそうでもなかった。


 普通は我が家専用の馬車を使い移動するのだがメイドが別の提案をしてきた。


「貴族の馬車は盗賊に狙われやすいです、ここは途中までは乗り合い馬車で移動しましょう」


 なので、王都を出て最初の3日間は乗り合い馬車で移動した。


 乗り心地は良いか、と言われれば普段乗ってる専用の馬車と比べれば雲泥の差ではあるけどメイドがクッションを用意してくれたり毛布を出してくれたりと色々工夫してくれた。


 何よりも一緒に乗った乗客との話が盛り上がった。


 幼い女の子と話したり、途中で乗ってきた吟遊詩人が他国の話を聞かせてくれたりと退屈しなかった。


 盗賊に関しても幸い遭遇する事無かった、というのも後で聞いたのだが囮の馬車を先にだしていたらしい。


 囮の馬車には我が家の護衛騎士達が載っていて先に盗賊を捕縛して憲兵に渡してくれていたそうだ。


 これを指示したのはお父様だそうで流石としか言いようがない。


 まぁ危険な事と言えば途中の町で追い剥ぎにあいそうになった、ぐらいだろうか。


 それもメイドがあっという間に鎮圧してくれた。


「お嬢様の身に何かあったら大変ですので護身術を身に着けております」との事だ。


 もしかしてうちのメイドて優秀?


 

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