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国王から謝罪されました

 学院で卒業証書を渡された翌日、私とお父様は王宮へとやって来た。


「此度を本当にすまなかった。 我が愚息のせいで長年辛い思いをさせてしまい申し訳無かった」


 ついて早々国王様に頭を下げられてしまった。


「陛下、臣下に頭を下げるものではありません」


「いや、国王とか関係無く1人の親として息子の不始末を謝罪させてほしいのだ」


「私は王太子様からは直接被害を受けた訳ではありませんので……」


 まぁ無視されたり陰口を言われたりはしましたよ。


「それが悪質であり質が悪いのだ。 文句があれば直接話せば良いものを……、情けないが子育てを完全に失敗させてしまった」


 国王様にそこまで言わせる事になるなんて……。


「あの、王太子様はどうなりましたか?」


「あ奴は、幽閉処分となった。 なんせ未だに喚いておるからのぅ、魅了薬の恐ろしさが改めてわかったわ」


「幽閉という事は東の塔に」


「彼処しかないからのぅ、いずれは儚くなるだろう」


 つまりはこの世からいなくなる、という事。


 ちょっとだけ胸がギュッとなる。


「魅了薬の出処はどうなりましたか?」


「今、調査をさせているがどうも帝国方面が怪しい、帝国が出てくるとなると厄介な事になるな」


 帝国というのはコールマンド帝国の事でこの辺の近隣では大きな国で戦力でも金銭力でも我が国は太刀打ちは出来ない。


「なんで帝国が我が国を……?」


「儂にもわからん、全てが明らかになれば良いんだが……、とにかく気をつけてほしい」


 昨日の学院長の話といい国王様の話といい、裏でとんでもない事が起きているんではないか、と思ってしまう。  

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