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星空の約束、君と僕の未来  作者: 風月 凜音
第五章:星々を繋ぐ約束
34/41

34. 新たな力と試練の果て

ユウキが前に進んでいくと、再び暗闇が彼を包み込んだ。だが、今度は以前のような不安や恐れは感じなかった。影との対話を経て、彼の心には強い決意が宿っていた。それは、守りたいものを守るために前に進むという、揺るぎない意志だった。


「アリス、僕はもう迷わない。」


ユウキがその言葉を口にした瞬間、アリスは静かにうなずいた。彼女の目はどこか優しさを含んでいたが、その奥に強い意志が感じられた。


「その言葉が君の力になる。」


そう言いながら、アリスはユウキの横に並び、共に歩き続けた。歩みを進めるたびに、周囲の暗闇は少しずつ晴れていくようだった。そして、歩みを止めたその先に、ふと目の前にひときわ輝く光が現れた。


それはまさに星のように、暗闇の中でひときわ強い光を放っていた。ユウキはその光に引き寄せられるように、自然と足を進める。アリスもそれを感じ取ったのか、黙って彼の隣を歩く。


「これが、君が求めていた光。」


アリスが静かに言うと、ユウキはその言葉を胸に深く刻んだ。彼が求めていたのは、守りたいものを守る力だった。そして、今、目の前にその力が示されていることを確信した。


ユウキが手を伸ばすと、その光がまるで彼の意志を感じ取ったかのように、優しく包み込むように広がった。その光は、今までの試練で見失っていたものを取り戻させてくれるようだった。暗闇の中にあった不安や恐れは、次第に薄れ、心の中には新たな希望が湧き上がってきた。


「これで、僕はもう迷わない。」


ユウキは再びその言葉を口にした。それは、自分自身に対する誓いであり、守りたいものへの確固たる意志の表れだった。アリスはその言葉に微笑み、少し歩を速めた。


「前に進むことで、見えてくるものがある。それが君の力。」


アリスの言葉を胸に、ユウキは再び足を進める。暗闇が完全に消え去ることはなかったが、その中でも確かな光が彼の道を照らし続けていた。ユウキはその光を信じ、これから訪れる試練に立ち向かっていく覚悟を固めた。


そして、二人は再び歩みを続ける。次なる試練がどこに待ち構えているのか、どれほど困難な道が待っているのかは分からなかった。しかし、ユウキはもう恐れなかった。彼には、守りたいものがある。そのために、どんな試練も乗り越えていく覚悟ができていた。


未来に待つであろう星々を繋ぐ約束、その道を歩むために。

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