百合小説【第37話】メイドにマッチョでカジノやろう
ここの床ではなく、学校全体のことだろうかとふと疑問に思いつつ嘉陽田さんが話に割り込む。
「え、アートプロデューサーってアート以外にもするの?」
「いかにも!校舎の外観とか入口のオブジェとか」
「維持費に150万かかるっていうあれ?」
「ダメ!それは生々しい他ない!そういうの…進行管理からデザインから何から何までやってるの。すごいよねぇ…」
二藤くんが痛いところを付いてその金額を初めて知ったが、アート?というものが既に分からない。クリ〇タルパズルのような多面カットの雫状のものものが高校校舎入口に置かれているのだけれど、待ち合わせの他に使われていない。私が縁がないだけかと今少し納得する。
「西条の父親呼ぶのはいいと思うぜ、けど何も決まってないんじゃ仕方なく無い?それに俺ら以外の学系にも声掛けんだろ?」
「そうなんだよねぇ〜まじでキャパすぎ」
テンポが悪くなり、そこから周りの人達で話し始めた。答えは簡潔で、他学系も混ぜてさ、
「まず俺らができることやろうぜ、うちとか他校とか何やってるかリサーチしようや」
「賛成!」
「ちょっと待って、これって全員参加?」
「イベント事だからね」
納得したのか、話しかけた女の子は気だるそうに相槌を返す
「1週目でリサーチと各学系に合同で出すことを話しておいて、2週目でコンペ、3.4週目で制作でいいんじゃないか?」
「待ってくれ、俺らだけじゃプロジェクションマッピングは間に合わないし、もしやるなら藤原先輩にも話さないと行けない。」
「それは部でやるんじゃ…」
「そうじゃん」
「早とちりすんなって」
理系学系の人が慌ただしく二藤に伝えるが、部活の話だからと他の人がまくし立て話を続けようとした。
「まぁ各々事情もあるし、それ汲んでやるか。」
「江戸学園だとカジノめちゃくちゃ盛り上がるってよ。」
「いいなぁそれ」
「国立とか装飾見てこれヤバくない?」
「私メイドカフェやりたい」
「どっちもやれば…?」
意見が右に左に次々と挙がっていく。
「つまり装飾やってカジノとメイドカフェやるってこと?」
「いや、メイドしながらカジノっしょ。」
「したら装飾班とカジノ班に分けるか。」
「マッチョも入れようぜ、学祭ボディビル大会あるよな体育学系の」
カジノと言うなの何かだな、異形すぎる。




