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lagrima
少女はただ彷徨うだけの亡骸
今はもう何も思い出せない
しかしそれでも幸せだった、いや幸せだったという錯覚でも構わない
あの人たちが、今も元気に笑いそして泣いて生きていける事が、それが私の本当の願いだから..
72時間後に見つかる"それ"はもう何も語らなかったが、もう充分すぎるぐらいに課題はクリアしたと言えた
私の最期の名前が"それ"と同時に刻まれるにはあと数万刻の時間が必要だった
悠久の時の旅の果て、幾千もの星を超えて生命の明滅を見つめ続け、そして見つけた、地球という星を。




