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音の無い世界

作者: ぴろわんこ

織姫と彦星は、七夕に手話で会話をしていた。宇宙では、手話の方が標準言語なのである。何故なら宇宙には、音がないからである。


しかし星と星が近づくとは言っても、直接触れ合うわけではないではないかとツッコミが入ったりもするが、多少離れていても手話なら会話に差し障りはない。


地球人の感覚からしたら、一年に一度しか会えないのは気の毒に思うのだろう。だが宇宙の寿命を考えたら、随分と逢瀬を重ねている方なのである。


この日も、二人は会話を弾ませた。

「地球から追い出された時は、かなりショックだったわよね」

「まあでも今の暮らしの方が幸せだよね。地球にいた時のような、しがらみもないしね」

「本当に宇宙に来たおかげで、いろいろな物が見えてきたわよね」

「ある意味、運命に感謝するべきかもね。まだまだ地球人も愚かな面があるね。」

「そうね、ここをもっとこうすればいいのにね」


などという会話を手話で交わしていた。もちろんそれは、一切地球人には読み取ることができなかった。

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