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孤独の中で、見つけた希望の華。

作者: 七瀬
掲載日:2021/10/13








僕は、25歳という若さで人生に疲れてしまった。

僕の両親は、僕が物心つく頃から毎日、喧嘩ばかりしていた。

口喧嘩から掴み合いの喧嘩に発展して。

母親の顔や体にアザがたくさんつくほど、当たり前の事だけど?

掴み合いの喧嘩になると? 女性である母親に勝ち目はない!

父親は、細身の男性だったがやっぱり男だから力は強く何度も

母親が父親にビンタされている所を僕は近くで見ていた。

それでも、母親は僕がまだ幼く一人で育てていけないと思い

父親の暴力に耐え続ける。

でも、僕が中学生になると? 母親は父親と直ぐに離婚した。

それから、母親は朝から晩まで働き続け、僕は孤独を感じる

ようになった。

いつも一人で、学校には友達もいない。

部屋に一人で籠り、漫画やゲームをして時間を毎日つぶしていた。

何をしても上手くいかない。

僕は高校にも殆ど行かず、途中でやめてしまう。

家に引きこもり、外にあまり出なくなった。

母親は、僕を心配して一人暮らしを始めるように諭した。

僕は、母親に20万円をもらい家を出る事になる。

これで、一人暮らしの部屋を探し仕事をしろと言うのだ!

母親が僕を、見放したのだと気づく。

僕はしぶしぶ、安い部屋を探し仕事を探した。

見つけたのは、工場の派遣の仕事だった。

淡々と毎日、朝8時30分~夕方5時30分には終わる仕事。

派遣なので、あまり残業をする事はない。

僕はここで、何とか生活をしていた。

でも相変わらず、“僕の孤独を埋めるモノはなかった”





・・・そもそも、【孤独】とは何なのだろう?

何処に居ても、何をしていても、僕の孤独は埋まらない。

たくさんの人の中に居るのに、僕の孤独は終わらないのだ!




ふと? たまに思う事がある。

父親と母親と僕で、大きな公園に言った時の事を...。

その日は、珍しく両親は喧嘩もせず3人がずっと笑顔で

楽しい一日だった。

あんなに幸せだった思い出は、初めてだ。

僕もたくさん笑ったし、父親も母親もたくさん笑っていた。

あの時に、ふと戻りたいと思う事がある。

戻れるなら、あの時に、、、。





 *




僕の生活は、孤独から抜け出せないままだった。

僕は、孤独を埋めるためにあるサイトにたどり着く。

僕の孤独を、顔も見た事もない人達にぶちまける事が出来るサイトだ。

僕は如何に、孤独だったのか? このサイトで全て書いた。

そうすると? 僕の書き込みを見た人達が僕を慰めてくれる。



【君は一人じゃないよ】

【私たちが味方になるわ!】

【君はもう孤独じゃない! 俺達がいる!】

【あなたの力にあるわ!】

【ここなら、君は孤独を感じない!】

【みんなで君の支えになろう!】





・・・僕にとって初めての、“嬉しい言葉”だった。

僕もこれで、孤独を感じる事がなくなると思った。

ここに居れば、このサイトの人達はみんな、僕の【味方】なんだと

そう思っていたのに。





ある時、急にこのサイトに入って来た奴が僕に書き込みをしてきた。



【君だけ、“悲劇のヒロイン”気取りか?】

【えぇ!?】

【俺の方がもっと、孤独だ!】






そうすると? 僕を励ましてくれていた人達がみんなそいつに

ついたんだ。

僕はまた、【孤独】になった。

コイツが来るまでの1年間は、孤独から遠ざかっていたのに...。

また孤独になるなんて!

僕はこの日から、何もかも上手くいかなくなる。

真面目に、派遣の仕事で行っていた工場の仕事もピタッと

行かなくなった。

派遣会社から、僕の携帯に何度も電話が鳴るが僕は一度も出なかった。

そのうち、諦めたのか? 派遣会社から電話がかからなくなる。

僕はまた、部屋に籠り孤独を感じる日々が続く。






・・・でも僕は、孤独の中で見つけた希望の華を見つける。

毎日、晩ごはんを買いに行く近所のコンビニに若い女の子が

入ってきたのだ!

僕は生まれて初めて、【一目惚れ】というモノをした。

僕は毎日、そのコンビニに行く事が楽しくなった。

彼女の声や彼女の笑顔に僕は癒された。

そのコンビニに通いながら僕はまた違う派遣会社に登録

して仕事を始める事にした。

小さな幸せを感じれば、孤独は少しだけなくなる事を僕は知る。

僕は、ほんの少しだけ生きる希望を見つけたのだ。





最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 小さく見えることも 本当は決して小さくはないんですよね(*^。^*)
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