孤独の中で、見つけた希望の華。
僕は、25歳という若さで人生に疲れてしまった。
僕の両親は、僕が物心つく頃から毎日、喧嘩ばかりしていた。
口喧嘩から掴み合いの喧嘩に発展して。
母親の顔や体にアザがたくさんつくほど、当たり前の事だけど?
掴み合いの喧嘩になると? 女性である母親に勝ち目はない!
父親は、細身の男性だったがやっぱり男だから力は強く何度も
母親が父親にビンタされている所を僕は近くで見ていた。
それでも、母親は僕がまだ幼く一人で育てていけないと思い
父親の暴力に耐え続ける。
でも、僕が中学生になると? 母親は父親と直ぐに離婚した。
それから、母親は朝から晩まで働き続け、僕は孤独を感じる
ようになった。
いつも一人で、学校には友達もいない。
部屋に一人で籠り、漫画やゲームをして時間を毎日つぶしていた。
何をしても上手くいかない。
僕は高校にも殆ど行かず、途中でやめてしまう。
家に引きこもり、外にあまり出なくなった。
母親は、僕を心配して一人暮らしを始めるように諭した。
僕は、母親に20万円をもらい家を出る事になる。
これで、一人暮らしの部屋を探し仕事をしろと言うのだ!
母親が僕を、見放したのだと気づく。
僕はしぶしぶ、安い部屋を探し仕事を探した。
見つけたのは、工場の派遣の仕事だった。
淡々と毎日、朝8時30分~夕方5時30分には終わる仕事。
派遣なので、あまり残業をする事はない。
僕はここで、何とか生活をしていた。
でも相変わらず、“僕の孤独を埋めるモノはなかった”
・・・そもそも、【孤独】とは何なのだろう?
何処に居ても、何をしていても、僕の孤独は埋まらない。
たくさんの人の中に居るのに、僕の孤独は終わらないのだ!
ふと? たまに思う事がある。
父親と母親と僕で、大きな公園に言った時の事を...。
その日は、珍しく両親は喧嘩もせず3人がずっと笑顔で
楽しい一日だった。
あんなに幸せだった思い出は、初めてだ。
僕もたくさん笑ったし、父親も母親もたくさん笑っていた。
あの時に、ふと戻りたいと思う事がある。
戻れるなら、あの時に、、、。
*
僕の生活は、孤独から抜け出せないままだった。
僕は、孤独を埋めるためにあるサイトにたどり着く。
僕の孤独を、顔も見た事もない人達にぶちまける事が出来るサイトだ。
僕は如何に、孤独だったのか? このサイトで全て書いた。
そうすると? 僕の書き込みを見た人達が僕を慰めてくれる。
【君は一人じゃないよ】
【私たちが味方になるわ!】
【君はもう孤独じゃない! 俺達がいる!】
【あなたの力にあるわ!】
【ここなら、君は孤独を感じない!】
【みんなで君の支えになろう!】
・・・僕にとって初めての、“嬉しい言葉”だった。
僕もこれで、孤独を感じる事がなくなると思った。
ここに居れば、このサイトの人達はみんな、僕の【味方】なんだと
そう思っていたのに。
ある時、急にこのサイトに入って来た奴が僕に書き込みをしてきた。
【君だけ、“悲劇のヒロイン”気取りか?】
【えぇ!?】
【俺の方がもっと、孤独だ!】
そうすると? 僕を励ましてくれていた人達がみんなそいつに
ついたんだ。
僕はまた、【孤独】になった。
コイツが来るまでの1年間は、孤独から遠ざかっていたのに...。
また孤独になるなんて!
僕はこの日から、何もかも上手くいかなくなる。
真面目に、派遣の仕事で行っていた工場の仕事もピタッと
行かなくなった。
派遣会社から、僕の携帯に何度も電話が鳴るが僕は一度も出なかった。
そのうち、諦めたのか? 派遣会社から電話がかからなくなる。
僕はまた、部屋に籠り孤独を感じる日々が続く。
・・・でも僕は、孤独の中で見つけた希望の華を見つける。
毎日、晩ごはんを買いに行く近所のコンビニに若い女の子が
入ってきたのだ!
僕は生まれて初めて、【一目惚れ】というモノをした。
僕は毎日、そのコンビニに行く事が楽しくなった。
彼女の声や彼女の笑顔に僕は癒された。
そのコンビニに通いながら僕はまた違う派遣会社に登録
して仕事を始める事にした。
小さな幸せを感じれば、孤独は少しだけなくなる事を僕は知る。
僕は、ほんの少しだけ生きる希望を見つけたのだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。




