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強行犯特別捜査班  作者: 村雨海香
7/7

イジメ捜査 7

 微かな振動で目が覚めた、車の中にいた。横にはケイトがいて運転はナカがしている。どうやら授業が終わって、倒れてしまったようだ。夕日が眩しい時間になっていた。また深い眠りについてしまった。

 目が覚めると天井は真っ白で腕には何かが繋がれていた、誰かが手を握っているようだったからほんの少し指を動かした。

「ハンチョウ、気付きましたか。」

「ここは・・・」

かすれた声で聞いた。

「ここは病院です。なかなか目を覚まさなかったので連れてきたのです。今日も微熱あったんでしょ先生言ってましたよ、疲労が溜まってると。」

 昨日、熱は下がったため、家に着いてからも確認のために何度もパソコンの資料を確認した。朝起きたら、確かにだるかった。

「それと、この頃ちゃんとご飯食べてましたか。少し軽いように感じたので。」

 そう言えば、事件が立て続けで起こったため昼が適当になったり、夜は食べなかったりが続いた。何も言えず布団に隠れたら、ケイトは笑ってこういった。

「やっぱりそうだったんですね。全くあなたって人は、何度も言いますが自分の身体を大切にして下さい。」

 ケイトに笑って怒られた。自分も力無く笑い返した。

「ハンチョウちょっとは元気そうなので安心しました。今日一日ゆっくり休んで下さい。明日、明後日は先生を休んで安積係長をして下さい。朝迎えに行きますので。それでは。」

 そう言ってケイトは病室を出た。私は眠りについた。


 朝は確実に何時もより早い時間に目が覚めた。する事も無いから病院の庭に出た。空気は少しひんやりとしていて、肌寒かった。持ってきてあったカーディガンを羽織り歩いた。二十分ほど歩いて自分の部屋に戻った。時間は、六時四十五分だった。部屋に戻ってベットに入って、何か連絡が入っていないか確認を仕様した。そこに看護師が入ってきた。

「おはようございます。安積さん。朝の散歩どうでしたか。」

「見てたんですね。」

「昨日目が覚めるまでいた刑事さんに言われました、勝手に動かないよう見ていて下さい、と。」

 ケイトが言ったな。流石に病院は抜け出さない、事件解決して抜け出すやつがいるか、と思ったが、自分は過去に一度抜け出したことがある。しかもかなり危険な状態でだ。それを思って言ったと思った。

「それでは、検温しますね。」

 そう言われ体温計を渡された。計り方を説明してもらい自分で計った。体温は三十六度五、平熱だ。

 昨日よりだるさも無い。今日は金曜日、次に学校に行くのは月曜日だ。後一週間、このままクラスの様子が変わらなかったらこの捜査は終了だ。今日の様子はナカが帰ってきたら話を聞こう。そんな事を考えながら、ケイトを待った。


「ハンチョウ、迎えに来ました。帰りましょう。」

 ケイトが迎えに来たのは八時だった。ちょうど出所の時間だ。ここから署まで時間はかからない。署に行くよりも早く来てくれた。そのまま自分は出所した。今日は強行犯係の係長として。


 書類制作に追われていると気がつけばもう夕方だった。全員事件があって出払っているため時間を忘れていた。昼を食べ忘れた。またケイトに怒られる、そう思ったその時にナカが帰ってきた。

「ただいま戻りました。ハンチョウもう大丈夫ですか。」

「ああ大丈夫だ。それより今日の様子はどうだった。」

「それがですね、一日で凄い変わりようでした。みんなシオン君に謝っていましたし、レオさんに酷いことした子達もみんな、一緒に話をしてたんです。正直驚きました。」

 良かった。そう思い今日一日が幕を閉じた。


 それから一週間また学校に行ってついに離任の日がきた、ここで全てを証すよう校長先生に言われた。

「皆さん、二週間と言う短い間でしたが。ありがとう御座いました。沢山学ぶことができました。」

「二週間ありがとう御座いました。二組の副担任として入り、授業もさせていただきとても勉強になりました。また皆に逢えたらいいなと思います。そして皆さんには、伝えないといけない事があります。これは、極秘事項なのでネットや、SNSの掲示板などには載せないで下さい。」

 全校生徒は、少しそわそわしている。着任してきた時と同じようだ。

「実は私、警視庁ーー署強行犯特別捜査班係長の安積です。いじめ捜査のためこの学校に潜入捜査にきていました。」

「私も同じで、警視庁ーー署強行犯特別捜査班の巡査、中野です。安積警部補と同じでいじめの潜入捜査できていました。」

 体育館内話、騒ぎたっている。

「今日、手紙を配布しますので絶対に他校や他人に見せないようにお願いします。それと大事な事も書いてあるので自分達でもしっかり読んでおいて下さい。」

 そう言って、舞台から降りた。

 手紙には、いじめ対策班、警視庁ーー署刑事課強行犯特別捜査安積班、特別電話番号を記していた。この番号はいじめを見た人でも、受けた人でも電話をして下さい。と書いた。困っている友達がいたら教えてあげての文もつけていた。


 強行犯係に戻って来ると感謝状が何通か届いていた。レオさんとシオン君とクラスの人からそれと京子さんからだった。レオさんやシオン君、クラスメートはありがとうと言う文だったが、京子さんは謝罪文だった。自分が過去にどれだけ悪いことをしたとか、先生の授業で心を入れ替えないと、先生に酷いことした謝罪などが手紙で綴られていた。なんだか笑顔が勝手に出てしまった。

 これで特別捜査は終了した。今日もまた事件続きの日々が舞い戻ってくる。

これで第一章は終わりです。

今、第二章の制作を行っています。

よろしければ、またお願いします。

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