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月に咲く花が太陽になるとき  作者: 空井 奏音
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5、アイル視点



「兄さん!」


「お、おう…」


外に出て少ししてから弟たちが来た。


「心配したんですよ!

いつまで経っても戻ってこないから…」


今にも泣きそうなソラ。


ほんまにレイと同い年か?


まぁレイが年相応じゃないんやけど。


「ごめん、ごめん。みんな大丈夫やった?」


「はい。収穫はありませんでしたが誰も見つからず

…って、怪我してるじゃないですか」


サキトは、ナルシストやけど、しっかりしてて

よく周りを見れる第二王子。


「あー、ちょっとな。手当てしたから大丈夫や」


「これ、自分で手当てしたんじゃないですよね?」


「えっ」


サキトに負けないほど勘が鋭いダイム。


「結び目がとても綺麗なので、そうではないかと…

誰かと、会っていたんですか?」


「誰かって?誰ですか、兄さん!」


「落ち着けって。とりあえず帰ろ。

こんな格好で見つかったらヤバいし」


「そうですね。皆さん行きましょう」


いざというとき、冷静になれるサクラ。


個性はバラバラやけど絆は強いと思う。


「兄さん、帰りましょう」


「あぁ」


そこから誰にも見られないよう本部まで戻った。


どうやって戻ったかって?


そんなん言われへん。


言ってもうたら、バレてまうからな。




「ふぅ…」


いつもの王子の格好に戻って、一呼吸。


王子に戻っても、いろいろ責任とかはあるけど

さっきよりは楽かな。


こんなん言ったら怒られそうやけど。



ソラはもともと王子ではなく孤児やった。


俺が1から教育して、王子という地位を与えた。


サキトは内部争いで殺されそうになってるとこを

保護したというか、助けたというか…


それでダイムとサクラは人身売買で

売られそうになってるとこを助けた。



ほんまは召使いとかが良いんやろうけど

俺と同等でいて欲しかったから何かしら理由つけて

俺の弟たちってことにした。


ほんまは、あかんねやろうけどな。


今では俺にとって大事で頼りになる家族や。


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