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月に咲く花が太陽になるとき  作者: 空井 奏音
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4、アイル視点



「ここを通れば外へ出られるわ」


と、秘密の通路を教えてくれた。


他国の俺に、こんなん教えてええんか?


「この道は王族しか知らない。

だから、もちろん警護もいない。

ただ真っ直ぐ、真っ直ぐ進めば10分で着くわ」


と、手持ちランプまで渡してくれた。


「さぁ、誰かが来る前に」


「お、おう…」


今日、初めて接触したやつの言うことを

全部信じてええんか、わからへんけど

どうしても彼女に流されてしまう。


こんなこと、生まれて初めてや…



ていうか、こんな時間まで起きてるんやな。


夜中の3時やで?


王女様が、こんな時間まで何してるん?



確か18歳やったやんな?


俺と6つ差ってとこか。


まぁ結婚してもおかしくない年齢やけど…


それでもなぁ…


国の大きさが違いすぎるわ…


王女と王子って名目ついてるけど

実際は王女と貴族ぐらいの差はあるで?



なんで、俺なんやろ…


もっと相応しい人が他にもおるやろ…




彼女に言われた通り、真っ直ぐ歩く。


途中、惑わされるようなところがあったけど

俺、間違えてへんやんな?


合ってるやんな?


ここまでカーブしたりする道が続くと

さすがに不安になるわ…


考え事してたから余計に不安…



でも、ほんまに10分ぐらいで外に出れた。


外から扉を閉じると扉と壁の繋ぎ目が消えた。


「外からは開けられへんようになってんねんや…」


さすが大国の城やな。


そんな城に簡単に忍び込めた理由は

ようわからんねんけど。



もしかして、レイが何かしてた…?




まっさかー………まさか、な…

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