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月に咲く花が太陽になるとき  作者: 空井 奏音
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1、アイル視点



深夜3時。


「やっぱ無謀やったかな…っ…」


怪我をした左腕が鈍く痛む。


出血はだいぶ落ち着いたけど、手当せんと…


「とにかく隠れな…」



暗闇の中を物音を立てず、移動する。


ここに、ずっとおると侵入したんがバレる。


そうなったら弟たちに顔向けできひん…



「何者だ」


!?


「城の者ではないな。名を名乗れ」


見つかってしまった…消すか…


そっと気づかれないようにナイフに手を伸ばす。




「怪我、していてるな…?」


こんな真っ暗な中で、なんで、それを…


「ここにいては誰か来る。私の部屋へ」


確かに、ずっとここにおったら見つかる。


不法侵入したんがバレたら打首や。



他に選択肢が無く、

ナイフに手をかけたまま彼女の後をついていく。


怪しいやつに背中向けるって馬鹿なんか?




「ここよ」


と、通された部屋。


ランプの中で柔らかな火が揺れる。


それでできた2つの影。


ナイトドレス姿の彼女が誰なのか

誰が見てもわかる。



俺より10センチほど低い身長。


胸まで伸びた、ふわっとした黒髪に

柔らかく真っ白な肌、紅をひいた唇。


ほんのりピンク色の頬。


ぱっちりとした大きな瞳はグレーがかっている。



わからんやつなんて、おらんと思う。


彼女は…

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