表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

4頁

「実は、師匠が夢枕に立ってさ」

 長峰容疑者がパトカーで連行された後、薫兄ちゃんはもう一度仏壇に手を合わせながら、頭がフリーズ状態の私に種明かしをした。

「香奈が怪しい男を連れてくるから、その人となりを徹底的に見極めろって言うんだ。妙に現実味があってさ。変な夢だよね」

「おじいちゃんが……」

「まさかそれが、二十年前の強盗殺人犯だったなんてね。師匠も、あの事件のことは最期まで心残りだったみたいだし……これで成仏してくれるかな」

「……しないと思う」

 なんてことをしてくれやがるのよ。

 私は仏壇をにらみつけた。

 遺影の祖父は、満足そうに笑っていた。


 (完)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ