表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
パラレルワールド  作者: kyo
第1章
4/8

4.先輩

「あー疲れた…」


「ふっ…クラスの貼り紙を見た瞬間からこうなる事は予想済みさ。」


「やっぱりあの二人は交わらんかねー。あとはひながどうなるかってのもあるが、まぁ大丈夫か。」


「相馬妹だが、すでに一年では1番の人気だと思うぞ。兄としてはどうするんだ?」


「ひなの事は守る。しかし俺にかかってくるやつもいないだろう。そしてまたいつもの一人さ。」


「安心しろ俺がいるではないか!」


「気持ち悪い事を言うな…」


あの後は簡単なオリエンテーションと自己紹介で終わったのだが、クラスの反応は様々だった。学内でも一二の美男美女がいるのだから歓喜するやつ。そして俺は違う意味で目立っているためあからさまに怖がるやつ。知っているため特に何も言わないやつ。そしてエルとななかをなだめ、いきつく暇もなく生徒会の手伝いに駆り出されているという訳だが…



「失礼します。」


「あっ。慎二、京くん。待ってたよ。」


相楽舞。この相楽慎二の姉にして生徒会長だ。もちろん慎二の姉だけあり見た目もその他も完璧超人だ。姉と弟で生徒会を牛耳っているのはどうなんだ?と聞いたところ、たまたまそうなっただけとの事。二人は特に仲が悪いわけではないし普通の1姉弟、会長副会長としてやっている。


「いつもごめんね京くん?生徒会って意外と激務なのよねー。」


「まぁ舞さんと慎二がいても手が回らないって事はそうなんでしょうね?しかし俺はお二人みたいには出来ないですけど。」


「何を謙遜している?京介にはいつも驚かされるのはこちらの方だがな…」


「全くね…さっ、早いとこ終わらせましょう。京くんは私と資料室に行って必要な資料の回収。慎二とみんなは雑務よろしくね?それじゃあ京くん行きましょうか?」


舞の言葉に頷き、京介は後を歩く。


「新しいクラスどう?京くん。」


「まぁ…めんどくさいの一言ですね。俺は静かに過ごせりゃそれでいんですが。」


「ふぅ…まぁなんとなく京くんの気持ちもわかるけど、柄にもなく慎二も嬉しそうだし、妹ちゃんもエルも明日奈ちゃんもいるのでしょう?」


「それが1番めんどいんですけど…」


「まぁいいわ。クラスに疲れた時はいつでも私のところに来てもいいわ。慎二には悪いけど、私も嬉しいし。」


「…ありがたく受け取っときます。」


二人は程よい距離感を保ちながら資料室を目指す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ