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パラレルワールド  作者: kyo
第1章
3/8

3.幼馴染と友人

あの後、クラス発表を見て俺たちは別れた。俺は三組、ひなも三組だったため、やっぱ学年は違えどひなとお兄ちゃんは運命でーとかなんとか少しずれて来たため早めに案内をし俺もようやく自分のクラスに来たというわけだ。



「ういーっす」



俺は別にリア充でもないため、軽ーく挨拶をする。知った名前は結構あったためわりと安心して自分の席へと足を進める。



「あら、おはよう京介くん。今年も同じクラスで席も隣ね?」


「知ってたくせによく言うよ…」


「くす…なんのことかしら?」



西条エル。後ろで黒髪と紫のグラデーションの長い髪をまとめ、前髪にかかりそうな髪をかき分ける仕草は美少女以外の何者でもない。とある大企業の令嬢でクオーターらしく、スタイル、顔、財力、スポーツ、頭脳、何をとっても言うことないのだが、所謂コミュ症であまり俺以外と話すところは見ない。一年の時も同じクラスで同じく隣の席で何かをきっかけに話すようになったのだが、あまり覚えてはいない。



「ところで朝一緒にいた女の子。噂の妹さんかしら?可愛い子ね?早速噂になってるわよ。」


「あー…大方予想つくし、お前がどこから見ていたのかも気になるが、別にいいや。」


「それにしてもこのクラス。去年と同じくはいかないのは貴方ならわかるわよね?」


「あいつらの事か?はぁー…ただでさえ妹も入学したのにあいつらまで一緒なんてな…」



俺はまだ見ぬ、あいつら、にため息吐く。その様子をエルは何かを企んでいそうな顔で微笑む。

その時ふと声をかけられる。



「京ちゃん。やっと同じクラスになれた…」


「うむ!俺も嬉しいぞ!親友とようやくバカが出来るのだからな!」



最初に話しかけて来たやつは、紗倉明日香。セミロングの髪を後ろで縛りでクールな雰囲気と可愛い笑顔と面倒見の良さ、スポーツ万能とスタイルの良さでほぼ学園のアイドルとかしているが本人は結構ウザがっている。なぜ俺がここまで知っているのかと言うと、こいつが俺の幼馴染だからだ。



次に話しかけて来た男は、相楽慎二。生徒会副会長にして見た目もふくめ、完璧超人で何をやらせても右に出るものはいない。この男もほぼ学園のアイドルに近いが実は裏ではいろいろやっていて、俺はよく巻き込まれたが何だかんだ何でも話せる友人だが。



「明日香、京介くんは今私と話していたのよ?まずは挨拶が先じゃないかしら?」


「…おはよエル。京ちゃん。」


「よく出来ました。」


「やめろエル。明日香も一旦落ち着け。慎二も黙ってないで止めろ。」


「ふっ…面白そうだがな。」


「エルは1年の時も京ちゃんと一緒だったからいいでしょ?今年は私と一緒。」


「聞こえなかったの?京介くんは私と話していたの。」



こうなるだろうと思っていた。エルと明日香は俺を通して面識があり2人なりに仲良くはやっているらしいがはたから見たらけっこうヒヤヒヤする場面がある。慎二は自分を貫いているので特に気にはしていないらしいが、見ているとけっこうやり合う場面もある。



京介は再び再開した幼馴染と友人たちにため息を吐く。



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