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 今日がいったいいつなのか。今が何時なのか。僕は恐くて確かめていない。

 あれからいったいどれくらいの時が経ってしまったのか、確かめるのが恐い。


 僕はまだ消えていない。これが恐い。

 僕はまだ生きている。だから恐い。

 恐い。恐い。恐い。


 僕は消えたくない。僕は死にたくない。

 助けてくれ。

 誰でもいい。誰か助けてくれ。

 誰でもいい。

 誰でもいいから。


 こうして日記を書いている間も、僕はもうまともにペン先が見えていない。

 とにかく意識がどこか遠い。

 もう幾ばくもないことがわかってしまう。

 僕が消えてしまう。


 あの子には後悔がないといった。

 あの子を悲しませないための言葉だった。

 もう嘘になってしまっているだろう。


 選んだときは、これでもいいと思ったんだ。

 このまま生きていけるところまで行こうって。

 けれど、やっぱり僕はいつまでも生きていたいと思うんだ。死にたくないと思うんだ。

 嘘にしてしまってごめん。

 これは日記の中だけだから。だから、ここだけは許して欲しい。

 ごめん。

 やっぱり、恐いんだ。

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