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#22


 #22,祖国の空!




「――ン!! ポテン!!」「しっかりしろポテン!! 傷は浅いぞ!!」

 薄れいく意識の中……役立たずのポテンのことを想い、隊長と団長がポテンの身体を起こしてくれたであります。

 ……でも、とポテンは、痛みと涙で視界が歪み、そんな隊長たちの顔をしっかりと見ることはできなかったであります。そのままポテンは、静かに話した……であります。

「……たい……ちょう……ぽ、ポテンは、もう……操舵不能、であります……お役に、……立てなくて……ぐす……もうじ、わ゛、け……ないでありましゅ……!!」

「な、何言ってるの! ポテン! ポテンは……ひっく……ポテンはああぁぁっっ!!!」

 ポン――その時だったであります。団長が、ポテンのお腹に優しく手を置いたであります。

 団長は……歪んだ視界のせいで顔は見れなかったでありますが、震える手で、ポテンに言ったであります。

「ポテン……お前は俺たちの惑星で唯一無二の存在だった……お前の力に、何度も、何度も、俺たちは助けられたな……安心しろ、お前は〝最高の兵士〟だったぞ! お前の活躍は……約束しよう! 俺たちが必ず……必ず! 祖国へと持ち帰り、みんなに伝えてみせる! だから、だからお前はもう、安心して眠れ……お前の〝死〟は、決して無駄にはしない!!」

「だん……ちょう……ありがとう、ごさいます……ぐす……あり、が、どう、ごじゃい、ましゅ……で、ありましゅ……!」

 ……ポテンは……幸せ者であります。こんなに、上官から想っていただけるなんて……。

 でも最後に……そう思ったポテンは、一度大きく、ため息をつくように深呼吸をしてから、泣きながらポテンの手を握り締めてくれている隊長の方を向いて、聞いたであります。

「た……たい、ちょう……祖国の……祖国の空は……青いで、ありますか…………?」

「!!? ――うぅ、ひっく! どこ、までも! 青く……ひっく……澄みきっているよ!!」

「そう……で、あります、か……それは、よかっ……た、で……あり………………」

「!? ぽ、ポテン!? しっかり!! ポテーンっっっ!!!!!!!!!!」

 ――隊長。団長。チャイル人のみんな……ありがとうであります……!!




 ロリ☆ ショタ☆ みにミニあーみ~♪





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