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滲む境界  作者: キシ
第二章

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10/15

5

 孔から妖力が生まれる。妖力がアヤカシになる。

 人間の食べ物で腹を満たすには量が足らない。オレはアヤカシの食べ物、霊気や妖力を一人で用意できない。だから強いかさねに協力している。人間に紛れて小学校に通っているのもその一つだ。

 でも孔があれば? 管理できるかわからないけど、孔から出る妖力があれば一人で生きていける。

 何を考えているのかわからないけどヤツを守って生きるより、自分一人を守って生きるのがずっと楽だ。

「ま、考えとこ」


 腕が動く。傘が切る。オレはそれをキャッチして食べる。

 動きのバリエーションが増えたって、切られたら終わり。見てるだけのオレが言うことじゃないけど、他にないのかな。


 食べているうちにオレの身体に異変が起きた。

「うぅ……。お腹イタくなってきた」

 ゼッタイ腕の妖力のせいだ。

「やっぱり食べないほうがいいよ」

「だねぇ。あのアヤカシ成長してるや」


 アヤカシは学習する。

 腕の動き方が増えたり、妖力の抵抗が大きくなっているのがそれだ。そのせいでお腹がイタくなった。


 学習しているけど、足は動かない。上だけこっちを見て、外を向いたまま固まっている。

 オレらが歩いているのを見てるのに歩かないし、腕みたいに振ったりもしない。それに人間をマネして学習したなら腕は伸びない。オレらも腕は伸ばさないしね。成長がなんか変だ。


 そして変といえば、かさねもだ。向かってくる腕を傘で切り落とすだけで攻撃しようとしない。考えていることがあるんだろうけど、聞いてみても

「えーと、その。わからなくなってしまって」

と言う。やっぱりわからない。


 

 戦っている間オレはジャマにならないように、かさねの後ろに立っていた。かさねを守るためにここにいるけどテキザイテキショ。真正面の争いごとはオレの仕事じゃない。


 オレとおんなじで、かさねの後ろにあって無事だった窓ガラスが急に割れた。

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