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8/8

退治

 どうやらこの洋服は、まだ世にお披露目されていなくて、これからモデルさんを決めて発売されるとのことだった。

 

 なので、このイメージにぴったりなオレがそのままモデルとして、写真にアップが最適だとなったらしい。

 

 

 まぁ、そんなこと言われたらね?

 調子に乗るよね?

 

 ってことで、あっさり承諾。

 

 で、紗奈さんはなぜか大喜びだった。

 

 いっぱい着せ替えできるんだ?たくさん佐紀斗くんアレンジ見れるんだ?ってね。

 

 オレごときの着せ替えで、こんなに喜んでくれる紗奈さんがめっちゃ愛おしいし、可愛らしいなって改めて思った。

 

 

 さっきのお兄様のお言葉を、また思い出して幸せ気分になった。

 

 

 そしてオレは、これからも紗奈さん宅へ来ることが決定した。

 

 なにせモデルなんでね。

 

 オレは、なんて幸せものなのでしょう。

 

 これからも紗奈さん宅へお邪魔できるなんて。

 

 

 

 

 そのままオレは写真撮影したんだけど、なんと紗奈さんの洋服も、お兄様がデザインしたものだった。

 

 だから、カップル撮影みたいに仲良く見つめあったり、手を繋いだりの写真も撮ることができた。

 

 

 こ、これは…めっちゃ宝物にしようとその写真を送っていただき、大事に携帯に保存した。

 

 

 結局最後は、写真撮影になってしまったが、とても楽しかったからお互い、よしとした。てか、紗奈さんが満足そうでなによりだ。

 

 

 そもそもオレは、なんで紗奈さん宅へきたのかすら忘れて楽しい時を過ごしていた。

 

 

 

 そんなこんなで、家に帰ってもずっと写真をみては、ニッコニコなオレ。

 

 

 学校へ行っても紗奈さんがいて、放課後も一緒に下校して、紗奈さん宅へ直行とかってさ、もう最高かよ‼︎

 

 

 ずっとニッコニコやん。

 

 

 なんだか…紗奈さんがオレの彼女なんじゃね⁉︎って錯覚してしまうくらいだ。

 

 

 そんなオレたちは、いつのまにか学校の皆さんから、ベストカップル認定されつつある。

 

 なぜ⁇ってなっていると、クラスのひとりがオレたちのツーショット写真をみせてくれた。

 

 …こ、これは…

 

 若者に、爆発的に大人気となっているネットの洋服サイトだった。

 

 あのとき、紗奈さん宅で撮影したやつじゃん?

 

 それがまた、あっという間に広まりオレたちは、みなさんに取り囲まれた…。

 

 なんか、少し紗奈さんに近づけた気がする。

 

 

 だから、嬉しいよ?

 

 嬉しい…けど…ね…

 

 紗奈さんとの貴重な休み時間が…

 

 

 …

 

 

 なぜかオレたちは、パワースポットみたいになりつつある…

 

 伝説の席‼︎とまで言われ、大人気です…。

 

 でさ、そこにまたあの二人がやってきたんですわ…

 

 

 紗奈さんのところには、佐久間くん。

 

 オレは紗奈の幼馴染なんだぜ?ってな感じでさ…。

 

 そんでもってモカは…佐紀斗は、わたしの元カレなんだよーってね…。

 

 …

 

 なんなんでしょうね…

 

 まったく…

 

 

 二人は、何がしたいのかさっぱりわからないので、ほぼほぼ放置です。

 

 と、言いたいところなのですが…ウザ絡みが半端ない。

 

 佐久間くんもモカも、この人気な二人に一番近い存在だったのは、オレとわたし感が強くて、とにかく絡んでくるわくるわ…。

 

 蜘蛛の巣に引っかかってしまった勢いだ。

 

 オレが引っかかってしまったモカの巣は、とにかくボディタッチがすごくて…困る。

 

 だから、はっきりと好きな人いるから、復縁はないってめっちゃはっきり言ったのに、全然通用しない。

 

 紗奈さんも、佐久間巣に引っかかって困っていた。

 

 好きな人がいるだけで、別にカレカノいないんだから、いいじゃん?ってさ…。

 

 

 人の気持ちお構いなしだ…。

 

 

 なら、パートナーできたらしつこくしないんだ?ってなるよね。

 

 

 ならばと、オレは早速放課後…紗奈さんにあつかましい相談を持ちかけた。

 

 

 オレたち付き合ってるフリしない?って。

 

 

 そしたら紗奈さんが、

「フリ…か」

 って、なにかを言いたそうにしてためらった。

 

「あ、オレとフリなんか嫌だよね。ごめん」

 って謝ると紗奈さんは、

「ううん、違うの。すっごく嬉しいよ?」

 って言ってくれた。

 

 

 もしかして、無理させちゃったかな?って思ったけど、紗奈さんは少し嬉しそうだった。

 

 

 

 

「てか、ホントはオレ…」

「えっ?なに?」

「あのね、オレ紗奈さんが好きです。だから、フリするのに、後ろめたいから今ハッキリ言わせてもらった。この気持ち聞いても紗奈さんは、フリできそう?」

 

 オレのいきなりの告白に紗奈さんは、

「わたし…実はわたしも好きです。ずっと前から。と言いますか…はじめからずっと気になってて…」

 と。

 

 ⁉︎

 

 え?

 

 そ、そうなん⁉︎

 

「マジか、それはめっちゃ嬉しい。じゃあ、フリじゃなくて、正式にオレと付き合ってもらえますか?」

「うん!こちらこそ嬉しい。ありがとう」

 って紗奈さんがオレに抱きついた。

 

 

 おぉう♡

 

 てか、ここ…教室。

 

 だれかにみられたら…

 

 って思っていた矢先…あの二人がちょうど教室に入ってきた。

 

「佐紀斗ー♡一緒に帰らないー?」

 ってモカが。

 

 で、

「紗奈ー、オレたち幼馴染だから家まで送るー」

 と、佐久間くん。

 

 

 …

 

 この二人にわからせてあげるには、一番いい方法…

 

 

 それはオレたちのイチャイチャだ。

 

「あー、佐久間くん。今日から紗奈さんは、オレの彼女なんで。」

 といい、紗奈さんを抱き寄せた。

 

 すると紗奈さんも、

「モカさん、そういうことなんです」

 といい、オレに抱きついた。

 

 すると二人が同時に笑った。

 

「「あはは、付き合ってるフリとかウケるんですけどー」」

 ってね。

 

 信用しない二人をみてオレは、紗奈さんに小声で目の前でキスしてもいい?って聞いたんよ。

 

 そしたら、紗奈さんは返事をする前にオレにキスをしてきた。

 

 

 えっ⁉︎

 

 マジか‼︎

 

 てことで、オレもお返しにキスをした。

 

 そしてジーって見つめあって微笑んで、またキスをした。

 

 

 そしたら、いつのまにか二人がいなくなってたっぽい。

 

 紗奈さんしか見えてなくてごめんー♡ってね♡

 

 

 こうして、オレたちは付き合えたと同時に、あの二人も撃退することができましたとさ♡

 

 

 

 

 

 おしまい♡

 

 

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