表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/192

悪夢再び

 ― 神術中学校 職員室 ―


 サイモリ「うーむ…」


 わしは机でスマホを見ている。アサヒの両親が強盗団に殺害されたネット記事の件だがやはり怪しい。


 ミツハ「悩み事なんて珍しいですね師匠」


 ミツハに声を掛けられたが、わしはスマホを伏せた。


 ミツハ「何で隠すんですか?」


 サイモリ「なんじゃ?スケベな女の子の画像を一緒に見たいのか?」


 ミツハ「仕事中にそんな事するなんて最低ですね。」


 ミツハから最低な目で見られたがわしは笑いながら誤魔化した。

 わしはどうも強盗団がアサヒを誘拐した事が不思議で仕方がなかった。だからわしはこの違和感が正しいのかミツハに確認する事にした。



 サイモリ「なぁミツハ、6年前強盗団が活発的だっただろ?」


 ミツハ「そうでしたね。それがどうかしたんですか?」


 サイモリ「強盗団はセキュリティが強固なマンションに侵入して親を殺害後、子供を誘拐するのか?」


 ミツハ「確か6年前の強盗団って素人しかいなかったって言われてますからセキュリティがしっかりしてるなら狙わないですよね。しかもマンションですし。

 あと身代金目的で子供誘拐なら分かりますけど、親が死んだら意味ないですよ。何か別の目的で誘拐したんじゃないでしょうか?」


 サイモリ「別の目的…例えば?」


 ミツハ「え!?例えばって、ぎ、技術を奪う為とか…スパイに育てる為?でも強盗団がやるスケールでは無いですよね…」


 ミツハの言う通りだ。それにアサヒの血筋を調べてみても特別な血筋は無かった。


 ヴゥゥヴゥゥ


 わしのスマホが鳴る。実はわしには協力者がおる。そいつにアサヒの事件について調べるように頼んで置いたのだ。その電話だろう。


 サイモリ「おっと!飲み仲間から誘いの電話だな!?じゃあなミツハ残業頑張れよ!」


 ミツハ「はぁ!?ちょっと待って下さいよ!だぁああ!」


 わしは適当に嘘をついてミツハに仕事を押し付けた。ミツハは制止して来たが無視した。今回の件はミツハを巻き込むのは不味いからな。


 ― 体育館裏 ―


 体育館裏に来たわしは折り返し電話をした。


 サイモリ「すまんケンタ。で、アサヒの件はどうだった?」


 ケンタはわしの元弟子だ。今は刑事として働いている。そしてこいつがさっき言ったわしの協力者だ。


 ケンタ「はい、アサヒを誘拐した強盗団ですけど元々は流行していた素人の強盗団とは別の事件として捜査していました。」


 サイモリ「そうか…それで?」


 ケンタ「ただ神術団体が絡んでいる事が分かった途端に捜査が流行している強盗団の捜査に切り替わったんですよ。」


 サイモリ「切り替わっただと?もしや神術団体の圧力か?」


 ケンタ「おそらくそうでしょうね。マンションの防犯カメラで神術団体の巫女達がアサヒの家に来ている映像は確認出来ました。近所の聞き込みでは毎日アサヒを引き渡すように巫女達が要求して来てたらしいです。余りのしつこさにアサヒの母親が激怒して揉めた事もあったらしいです。」


 やはり神術団体はアサヒの両親殺害に繋がっている可能性はあるな。しかし、毎日か…何故そこまでアサヒを欲しがる?神術団体は何を企んでいる?やはりアサヒを保護して正解だったな。


 サイモリ「助かったぞケンタ。あとアサヒの件は忘れろ、分かったな。」


 ケンタ「分かりました。正直言って師匠にはお世話になったのでその恩を返したかったんですけど…無念です。」


 サイモリ「いや、今の情報で十分だ。じゃあな。」


 ケンタ「はい、失礼しました。」


 わしは空を見た。トモエはアサヒを欲しがっていたから桜山家から調べるか?いや、リスクが高いな…トモエはアサヒを常にストーカーしている。下手に動いたらわしがいない間を狙ってにアサヒを取られるな…


 サイモリ「遠回りだが、桜山家は諦めて他から調べるかのぉ〜」


 ― 深山 a班 ―


 サス「死ねぇえ!!」


 アカリ「風月斬(ふうげつざん)!!」


 アサヒ「更に光輝粉塵!!」


 ドドドド!!


 サス「だぁあああ!!」


 メデ「ぎゃあああwww」


 プナ「痛い…切り傷が爆発して更に痛い…」


 アカリはメサプからパドルをぶつける前に複数の風の斬撃を出した。その斬撃は月のような形をしていた。そして俺は風の斬撃に粉末状態の光輝弾を纏わせてメサプが斬撃で斬られた瞬間に爆発するようにした。

 これを見たアカリは信じられないような顔で驚いていた。


 アカリ「な、何よアサヒ!もう新技出来たの!?」


 アサヒ「ああ、なんか光輝弾の形成に慣れてきたのかも…」


 アカリ「それに私の神術、さっきちゃっかり連携神術にされちゃったし…。あんた私の神術をよくタイミング合わせられたわね。連携神術ってお互い息が合わないと出来ないのよ?」


 アサヒ「旭道二段を使ってるから洞察力と記憶力が上がっているんだ。だからアカリの動きや神術のタイミングはバッチリ覚えたよ。」


 アカリ「そ、そう…何か気持ち悪いわね…」


 アサヒ「え、えぇ…」


 アカリが俺を変な目で見てきたので軽くショックを受けた。


 ヒュー…ドォオオオン!!


 アキナ「ごめーーん!!アサヒ君とアカリちゃん大丈夫!?」


 トモエ「2人共怪我は無い!?」


 アキナとトモエが空から落ちてきたが綺麗に着地していた。


 アカリ「やっと合流出来たわね!!」


 アサヒ「え!?どうやってあの血の壁からここまできたんだよ!?」


 アキナ「トモエさんが水ビームで壊したんだよ!」


 アサヒ・アカリ「水ビーム?」


 アキナとトモエが走って来て、急にトモエが俺の体中を触り始めた。


 アサヒ「ななな何だよ!」


 トモエ「怪我は無いみたいね…良かったぁ」


 トモエが胸に手を当てて安心していた。俺のママかよ…


 プナ「合流されてしまった…悲しい…」


 メデ「どうしようw流石に4対1はキツいw」


 サス「なら俺達のコレクションを出すしかねぇだろ!!」


 メデ「仕方がないかwww」


 プナ「大切にしていたのに…悲しい…」


 プナが両手の穴から得体の知れない者達を出して来た。あんなデカいのどうやって入っていたんだよ四次元ポケットかよ。


 手足が逆の手足逆人間


 手足が無いが蜘蛛の脚のように背中から長い腕を4本で立っている蜘蛛人間


 胴体程顔が大きく、そこから下は脚4本で立っていて顔には大量の目と腕、口が生えている顔デカ人間


 そして醜くて巨大な赤ん坊。腕と足が四本あって両目には目では無く人間の首が出ている。




 え…




 アキナ「どうしたの、アサヒ君?」


 アカリ「アサヒ!ぼうっとしてないで構えなさい!!」


 アサヒ「パパ?ママ?」


 トモエ「え?パパとママってまさか…」


 俺は巨大な赤ん坊の両目にカタツムリのように突き出ている人間をじっと見た。間違いない、()()()()()()()()()()()


 アサヒ「うそだぁ…そんな…なんで」


 メデ「あれwまさか感動の再会ww良かったねw」


 サプ「たまたま見つけた死体を改造したんだよ!!」


 プナ「改造によって残留思念を呼び起こし、その悲鳴を聴く…美しい…」


 パパとママが口を開いた。


 アサヒ父・アサヒ母「殺してぇええええええ!!」


 ――――――――――――――――


 パパとママの声を聞いた時、あの事件の時のパパとママの声を思い出す。


 アサヒ父「何だ!お前ら!!」


 アサヒ母「アサヒ!速くこっちに来て!」


 アサヒ「でもパパが…」


 アサヒ母「いいから速く来なさい!!」


 アサヒ父「速く逃げろ!!」


 アサヒ母「大丈夫よアサヒ!ママが守…」


 アサヒ父「そ、そんな…」


 アサヒ「パパ?ママ?パパーーーー!!ママーーー!!」


 ――――――――――――――――


 アサヒ「うあああああああ!!」


 俺は涙を流しながら悲鳴を上げて尻餅をついた。あの時のショックが甦る。恐怖で全身が震える。


 アキナ「パパとママって…もしかしてあの赤ちゃんの両目にいる人?」


 アカリ「え、それってつまりはアサヒの両親は死んでたって事なの?それを改造されて…」


 トモエ「アサヒ、ごめんなさい!」


 ドンッ


 トモエがジャンプして薙刀で赤ん坊に斬りにかかる。


 トモエ「両親を先に始末すれば!!」


 メデ「感動の再会を邪魔しちゃ駄目でしょw」


 プナ「気を逸らし過ぎたな…悲しい…」


 サス「隙あり!!」


 トモエ「な!?」


 トモエはいつの間にか背後をメサプに取られていた。


 トモエ「くぅ!!」


 トモエが後ろを振り向くと同時に薙刀でメサプを斬ろうとするが


 メデ「遅いww」


 ザザザザザザスッ


 メデの手から大量のメスが形成されて全てのメスをトモエの体中に刺した。


 トモエ「ガハッ!」


 トモエは口から血を吹いて地面に落ちた。


 アキナ「トモエさん!!このー!」


 アキナがメサプに殴りかかろうとするが、間に蜘蛛人間が割って出た。


 アキナ「こいつごと華炎パンチで…」


 蜘蛛人間「助けて…」


 アキナ「!?」


 蜘蛛人間は長髪の女で涙を流しながら懇願していた。その必死の命乞いにアキナは動揺して動かなかった。何故なら彼女らは同じ人間だったからだ。


 蜘蛛人間「お願い…助けて…」


 アキナ「あっ」


 ガンッ!


 アキナ「ぐふッ!」


 アキナは蜘蛛人間から殴られて吹っ飛ばされた。



 アカリ「トモエ!?アキナ!?アサヒあんたしっかりしないよ!はっ!」


 顔デカ人間「あそ…ぼお」


 アカリは俺から敵へ目線を変えた隙を狙われて顔デカ人間の大量の手から体を掴まれる。


 アカリ「離せ気持ち悪、キャッ!」


 アカリは顔デカ人間に投げられて木々を倒しながら吹き飛ばされていった。


 3人を吹き飛ばしたのはこの場を俺とパパとママだけにする為だろう。


 メデ「さてw残留思念とはいえ、お前に親を殺せるのかなww」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ