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変人おれごん未来の、第5作執筆もよう悶々エッセイ  作者: おれごん未来


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第81話 小市民シリーズ

 小市民シリーズの小説を拝読ではなく、アニメを視聴しました。


 録画中をチラッと覗いてみたら、ヒロインらしき人物がどうも誘拐されているみたいな場面で。痛ましい、なんとも物騒なと思いました。脳裏に氷菓があったのでよけいに。

 やさしい世界ならとことんやさしい世界であってほしいのです。トトロなら、メイが行方不明になるのは百歩譲れても、池の底を浚わないでいてほしい。


 それが引っかかっていて、ずっと触れずにきて。

 今週になってまとめて視聴しました。いやあ、よかった。

 氷菓に比べたら危ないほうに近づいた高校生ミステリー。しかし、なぜスプーンだけが洗い場に置いてあるのかなど、身近な謎解きが主体で。当初わたしがこの作品に求めていたものであり、なんとも心地よい。安心しました。


 そこからの急展開、例の誘拐です。


 わたしが以前つまみ食いをしたのはどうやらこの場面。でもヒロインの評価が大きく変わっていたので視聴前ほどは抵抗感なく。

 最初に思い描いていたのは、か弱げ。ところが順に見ていくと、真の姿はめちゃくちゃ芯の強い人物らしい。それで安心して眺めていました。ひどい目に遭うことはなさそうと。


 ううむ、名作でした。あれもこれも仕込みだったとは。

 なんでも素直に腑へ収めてしまうおれごんは、いいミステリーの読み手なのかもしれません。あ、でも、人死にがあるのはたくさんです。現実の、夕方のニュースだけでお腹いっぱいですから。


 にしても、あれほど優秀な人間が小市民をめざすとは滑稽な。いや、いまの時代、優れるからこそなのかも。

 めざす価値なんて本来ないんですよ。おれごんを見てみなさいな。昼行灯。これほどまでに『大』小市民。おおいに見習うことです、この小市民さかげんを。


 ところが。昨今は小市民でいられることが稀になりつつあり。凡庸でぼんやりとし続けられることの難しさ。

 それが許されたのはバブルが弾けるまで。以降は災害が増え、日本は貧しくなり。わたしたちの目に昭和レトロが眩しく映るのは、ムリのないことなのかもしれません。


 いえ、昭和の人たちがじゅうぶんに富み、その結果としてぼんやりできていただけなのかも。世界は変わらず、ずっと厳しかった。

 大自然も社会も大昔のままに厳しい。日本は孤島でバカンスを満喫した状態から復帰してみて、はたと。1億総中流意識から転落し、以前の質素な生活へ戻るギャップに苦しむ。


 Z世代の方は生まれてこのかたずっと元気のない日本で生きてきた。厳しくてふつう。

 ギャップを感じてしまうのは、平和な幼少期をのうのうと過ごした氷河期世代だからでしょう。


 あえて断定をいたします。2024年の時点でこの作品をみれば、小市民をめざすことに対し氷河期世代は滑稽と感じ、Z世代は共感を覚える。


 めちゃくちゃ不穏な感じで終わりましたよね本編。めちゃくちゃ続きが気になるじゃないですか。きっと2期があると信じて待ちます。

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― 新着の感想 ―
なるほど、観ていないのですが、共感です。死線を潜らない最低限の日常が欲しいのです(TдT)
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