第76話 書きたいです
このエッセイ、かつてないほど話数が増えています。作品が完成するから章を分けているんです。このままではいつまでも終われない。100話越えも確実。
作品の方はずいぶんと遅延しております。遅延どころか停滞中。
どうせ書くのなら傑作にしたい。今回は徹底的に出来にこだわりたい。ゆえにまだアイデア出しを続けていまして。
そうして完成しない作品に名を連ねそう。
ごたくはいいから書けばいいんです。今ある材料だけで料理すれば。どうせへたくそなんですから。数打ちゃ当たる、わかってるんです。
でもおれごんには、どうやら多くの弾数が残されていなさそう。書きたい欲は処女作を書き上げたときに成仏しているので。あそこでぜんぶ吐き出しちゃいました。
その手もあったな、これは面白そう、それだけで続けてきましたが。
みなさんどうしてそんなに描きたいものがあるんです? おれごんにはこれっぽっちも。
だからといって、もはや他の趣味は色褪せてみえて。映画もゲームもこれじゃない。物足りない。
週末の過ごし方が一変しまして。体を動かすことが増えました。健康にはよいのですが。片付くだけ、きれいになるだけでこれっぽっちも楽しくない。いっそ汚くったっていいんです、充実した週末をすごしたい。
書きたいです。
意欲はあり。時間もなくはない。
あとは……。
考えて考えて、一晩中考えあぐねる。苦しみ方が足りないんです。絶対にそう。
ないところから物質を作る。真空中から固体を取り出す所業なんです。産みの苦しみがない方が異常。苦しまねば。おれごんはもっともっと苦しまねば。




