第7話 よいお年を
体調面に関しお騒がせしました。
精密検査の結果は予想に反してすこぶる良好で、すぐには大事ないという判断でした。たとえるならポリープが見つかったけど良性だった、みたいなものです。健康体ではありませんが、すぐに生命にかかわるほどではないと。
いくらかあきらめのような心持ちでしたので、予想しなかった結果に意表を突かれたと言いますか、拍子抜けと言いますか。
長いはずの人生も半ばは過ぎたはずですから、今回に限っては覚悟をしていただけに、『まだ大丈夫なんだ!?』くらいの何かに当選したような気分です。
もう少しだけ生きていていいと言われた気がしました。まだ何か、やらねばならないことでもあるんでしょうかね? ある程度やり切った感があるんですが。
脳の作用の方はあいかわらずです。こちらはお医者さんに相談しませんでした。『ほかに何か心配なところはありますか?』と見透かされたような質問にも、うつむいて『ありません』とお答えしたのでそれ以上の追求はありませんでした。もう二度ほどつっこまれていたならゲロした可能性はありますが。
でもこれでいいと思います。せいぜい苦しんで生きろおれごん。おそらく、この病気とは長く付き合っていかねばならないのです。
ともあれ、年内に検査結果を得られたのはよかった。ただちに危なくなることはないので、これで心おだやかに新年を迎えられます。
おれごんがひとりドタバタしているあいだに、世間はいよいよ年の瀬ですね。やっとクリスマスツリーを仕舞って。
地上波はあまりおもしろそうな番組がないので、どうやって起きてから寝るまでのヒマをつぶそうか悩みます。例年は書く年越しだったのですが。買って積んでいた本はここ数日で読んでしまいましたから、あとは積みゲーか。本当は新作を書きたいんですけども。
最近はネタ出しがよい睡眠導入剤になっています。ロボをああでもないこうでもないと練っているといつの間にか眠れます。ロボが一機、ロボが二機。羊なんかよりもよほど強力。
書こうとする努力は続けたいと思います。恥ずかしくも、他人の人生に影響を与えられるような作品をせめてあとひとつ。
では今度こそ。
よいお年を!