第69話 拝啓、ロボット様
思えばおれごんの物語って、驚きが少ないんですよね。『こうきたか! やられた!』とひざをたたくことがない。意外性がない。
およそ予想どおりのところへゆるりと、収まるべき場所へ。予定調和。水は高いところから低いところへ。それが常識、世のことわり。当たり前のこと。
でもそれじゃ弱いんです。なぜか低いところから水が上ってゆく。不思議と。原理原則をやぶって、あり得ないことが起こる。
それをたくみに描いてこそ物語。描いてみせるのが作者の手腕。
ひねりがないんですよ。
登場人物を配して、なにか事件が起き、解決をみて終わる。これまで4作も練習してきましたからそこそこ形にはなる。でもその料理の味がどうだったかには疑問があり。
なにも高級食材を使ってなくたっていいんです。ていねいにアクを取ったり、しっかりと下味をつけたり。パリッとした食感に仕上げるだとか、料理にあう器をえらぶとか。
そういう評価を決定づけるひと押し、読んだ人をうならせるほどのキラリとひかる輝きが不足している。
だから地味なんです。予想を裏切って、あらぬ方向へとたくみに導かない。
振り返れば、ここ2作ほどは実感していました。なにか足りないと。それを自覚しつつ発表していました。
面白いは面白い。しかし自己評価ですら傑作ではない。
つど全力を尽くしていたのは間違いありません。しかし足りないとはいつもどこかに。
ドカンとくる痛快さ。
第1話から読んだ人を離さない。
これが実現できていないから。だからモニョモニョしているんです。このまま発表したのではこれまでと同じにしかならないと肌で感じる。
ゆえに足さねばなりません。
ひとつのアイデアはすでに。劇薬を混入予定。おかげでモノクロだったキャラに色がつきました。
おれごんらしい、いつもの説教くさい。だってこれが私の梁、これがなきゃ家は立たない。内包しないのなら発表する意味すら。
せっかく読んでもらうのだから、読み終わったときに甲斐があったと感じてもらいたい。
あともうひとつ。これを探さねば。
それはエンタメのための驚き。予定調和の真逆、超展開。
せっかく読んでもらうのだから、読み終わったときにおもしろかったと感じてもらいたい。
ようやく手をつけたんですよ、トレインボット の6体合体。オタファさんの変形動画をみながらひとつずつ変形させています。
あれれ、うまくいかない。
何度もシークバーをさかのぼっては、これがこの位置で? ここにこう回して? 難しいです。さすがは変形レベル6。
クウッ、この!
どんな設計してやがんだこいつゥゥゥ?
笑みがこぼれます、やっぱりロボはいじっている時が一番楽しい。
ロボに人生を救ってもらった恩。これを表現するために書きます。ある意味で感謝状。ありがとうを伝えたい。
あと300日ほどですか、そんなに多くの猶予はありません。1年待ってもらったんです。次こそは提出せねば。




