第68話 バーガーキング
バーガーキングに行きまして。
じつに2年ぶり、オレゴン以来のワッパーを食べに。
なつかしさと言いますか、なんです?
別もの?
あの必ずベシャっと中央がへこんだバンズに、若者が投げやりな気持ちで焼きすぎたパティ。ソースはかかりすぎて、野菜ははさんでいるよりも包み紙のほうに多く。
ネチャッた床。
あふれかえるゴミ箱。
目を合わせちゃいけない客。
おれごんの英語を聞きとろうともしない店員。
そんな場末を感じに行ったのに。
なんですかあれは、おしゃれ?
明るい店内。
ちゃんと子供たちの声がひびく。
フワッとしたバンズに、香ばしいパティが4枚、きちんとした正方形のチーズがはさまって、ソースはまんべんなく。
子供のとき以来ですよ、あんなにアゴを限界まであけてかぶりついたことなんて。すごい厚み。凄みの厚み。
小一のときでしょうか。初めて、旅行先の長崎で食べたハンバーガーを思い出しました。
ワンパウンダーを食させてもらいました。ニンニクのきいた強いやつ。
2017年。かつてのおれごんはヒーヒー言いながら平らげました。ポテトはいらないと、名物のシェイクにも食指をのばさず、ただただワンパウンドに正面から向き合ってようやく。
今のおれごんはどうですか、鍛えられしおれごんは。
鎧袖一触、なんならマックに行ってクォーターパウンダーをハシゴできる勢い。
んま、今日のところは「よきお手前でした」と賛辞を送り、大人しく帰ることとします。
よきかなぁバーガーキング(別もの)。




