第63話 ロボは発売した、おれごんは?
少し前、Xで悲報をお伝えしたんです。オレゴン土産のライトセイバーが折れまして。
あれはびっくりしましたよぉ。ただやんわりスッと持ち上げたんです。ぶつけたり、衝撃を加えたりしたのでなく。ただスッと持ち上げたら、スッと音もなく離れて。
モロリと根元からもげました。
「おげえええええええええ! うそおおおおおおおおおんん!」
でもご安心を。こんなこともあろうかと、密かに巨大ロボットを建造、ではなくて密かに予備を購入していたんです。
やっぱりね、ぶつけるのが前提のプラスチック素材、もしもの時のために。
取りつけてみて、気づきが。
「これにもヒビが入っているぅ……!」
停電のときにウオンウオンうなってくれた先代と違い、あなたはデビューしたてのペーペー。そんなに繊細だったのあなた……。
メーカーの材質の選定ミスでしょうね。設計ミス。素材、厚さ、加工のいずれか、それともそれら複数に無理があった。おそらく何本予備があったとしても結局は折れたでしょう。
あれはオレゴンで買ったものです。停電と闘った思い出の品。ですから日本では売っていません。
でもコロナを経た今ならネット注文という強い味方がいます。もはや勝手知ったる英語でスイスイスイと、仕様を決めてポチリと。
3週間ほどですか、届きまして。やったぜ!
「……短い……だと……!?」
室内で振りまわすにはちょうどよさそう。日本家屋は狭いですからねえ。でも飾るには短い。脇差し?
冬にボーナスが出たら買い足しましょうかね、長いやつ。
YF-21をどうにか、遠征した大阪の実店舗で確保できましてね。炎天下を歩いてえっちらおっちら。大変でした。定価で買うことすらひと苦労。
龍王丸も無事に届いて。アスラーダは開発順調、予約も無事に済み。でもマクロス艦は音沙汰なし。
おれごんがこれら新商品の購入をほのめかしたのは、3つめのエッセイ、2022年の11月のこと。あれから1年と半年が過ぎ、ほとんどの商品が発売され。しかし自作は1つが完成しただけ。
あのころに買いたいと言っていたものはおよそ発売されました。ところが次作品はまだ。マクロス艦とともに沈降しております。いつ浮上しましょうや。
締め切りを越えてなんの枷もなくなり、ゆっくりと編んでいます。背骨が入っているのがわかります。今はただ、一歩一歩。




