第60話 無題
ちょっと創作どころじゃなくてですね。ずいぶんと長いあいだ離れていました。
命にかかわる事態でして。それはまだ去っておらず、おれごん家にどっかりとのしかかり、そのままです。
夜な夜な家族のケアが必要となり、もちろん昼間も。今はわずかな小康状態、いつまた危機的状況におちいるかは不明。いつまで続くのかも不明。
突然に現在の状況へ放りこまれて丸2ヶ月。その間100字も書けませんでした。やっと本業で働いていた程度。本当は仕事なんてしている場合じゃない、でも働き続けていなければ、収入を得ていなければそれこそ未来のおれごん家が崩壊してしまう。
いいえ、令和には介護休暇という手立てがあります。しかしひとたび取得したならば確実にケアされる側のこころを病む。
あっさり詰んでいる小さな世界。わたしたちの日常って、本当に本当にもろいですよねえ。
この2ヶ月、どれだけ本業が創作であったならと思ったことやら。本業であれば書いていられたのです、どんなに苦しくとも。どんなに苦しい状況でも書かずには生活できない。
それもまた苦行かもしれませんけども。意識を切りはなして果たして、どれだけ夢物語を描けるのか。
それでもなお、書けよおれごんとは思いました。一切合切せおって書けよと。
書きかけなのはおもしろおかしいロボット作品。提出できませんでしたねえ。締切はもうずいぶん前。
かつてのテーマであったならこの状態でも書けたはずです。人間讃歌であったなら。
やっぱりおれごん作品であるならきちんと、重苦しさは内包すべきだった。それなら今のマイナスをむしろバネに書けたはず。
ずいぶんと気づくのに時間がかかってしまいました。また練り直しですね。教訓を、説教をロボに練りこむ。
ロボットといえば戦争あるいは戦いなので、そこから離れようとした意欲作ではありました。だとして、たとえそうであったとしても学びはあっていい。
今日は9月12日。バンダイさんへの提出はあたわず。しかしこれでよかった。
あのままの路線で出すべきでなかったと思います。無味乾燥の作品では。
血の通った物語を来年に向けて。次の締切はあと350日先にあります。
それで肝心かなめの家族のこと。継続ですよ、もちろん続きます。こうやって苦しみながら仕事をし、そのうえ書く。物語のほうがもういいよと言うまで。




