第29話 化学反応は調べものを増やす
新作は予告どおりに亀の歩みです。現状で8千字ありますが、そのうち使える部分は半分にも満たないでしょう。
今日になってやっと外殻が見えてきたような気がしていて。以前のものはゴミ箱かもしれません。
かつては大まかな流れを記録し、それに沿ってはじめの方から詳しく書いていくスタイルでした。今回はそうではなくて。
まず整理から。アイデアがふたつあり、これを化学反応させられればとの可能性には気づいたものの、そこで発生したのが膨大な調べもの。書く前に調べなければならなくなりました。
題材の方面に詳しかった第4作とは異なり、まるで知らないので。
処女作の時も相当な分量を調べましたね。それこそRPGをひとつクリアするくらいはがんばったはず。
当時は子どもの睡眠を見守らなければならない日々があって、まんじりともせずではこちらの身が持ちませんから、夜な夜な調べものを、小説を書いて過ごしていたのです。いつか笑い話にできればとは思いますが。まだそうなってはいません。
乱暴にメモ書きを記す媒体として電子は不適、今はもっぱら紙のノートに書き散らしています。
これはかなりの乱雑さ、後で作中の年表でもこさえねば書き始めることもできません。
年表といえば永野護先生と同じ、いいえ、畏れ多いことです。
わっと情報を得て、次に整理、そこにお話をつけ足して。最後にエンタメ要素とケレン味、おれごん節をトッピング。
それで読者さんも出版社さんも作者も納得の作品になればと。いつもそうなれと願って。
こればっかりは完成させないことには。いいえ、おそらくそこで8割がた勝負はついています。
そもそもジャンル選択がダメダメ。今どきロボは壊滅して今や原野が広がるばかり。城春にして草青みたり。
しかも泥くさい予定。進め方によって変わる可能性はあるものの、現状でロボを宙に飛ばすつもりはありません。これもマイナスポイント。華麗にバッタバッタしませぬ。地面で七転八倒します。
なぜって?
おれごんがそうしたいからです。後悔したくないから。この内容で書いてダメなら納得できます。この期におよんでの妥協は作品を曇らせるだけ。
そういう意味で第3作は実に素直なものでした。『楽しかった!』と述べる作文をドーンと10万字で完成させました。あれほどの実直さで今回も無闇にロボ愛を咲かす。
ガンダムを離れて、イデオンを離れて、ボトムズを離れて、ダグラムを離れて、マクロスを離れて、トランスフォーマーを離れて、ワタルを離れて、勇者王を離れて、エウレカも離れて、ブレイクブレイドも離れて、グリッドマンからも離れる。
列挙してみて改めて感じましたが、やはり網羅するほどの地図がすでにありますよね、ロボ。本当に未開拓の地などあるのでしょうか。ラピュタ? スモーカーズフォレスト? 鬼岩城?
今はあると信じて進みます。あったとして、面白くできるかどうかもまた未知数。
タイムスリップも戦車もオレゴンも不発、おそらく主流とは違うスポーツの第4作も。だったらロボがいまさらもう一発外れてなんの障害がありましょうや。
書きたいものを書いて死ぬ。おれごんはそれでいいじゃないですか。外野の評価なんて。
ドーンと外してやったらいいんです。変に歩み寄った結果として外すくらいなら、好きに描いて玉砕できればいい。そしてドドーンと落ちこんでやったらいいんですよ!




