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変人おれごん未来の、第5作執筆もよう悶々エッセイ  作者: おれごん未来


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第102話 人口ピラミッドって、本来ピラミッドの形だからピラミッドっていうんです

 サザエさんの磯野波平とマスオが平日からとくに用事もないのに飲み歩けるのは、主たる働き手が一家に2人いる懐具合だけでなく、家事に専念できる人が2人いることが大きい。

 この状態にあるから、平日にひとりで、あるいは波平とマスオふたりで、ノリスケと申しあわせて飲みに行ける。用意してある夕飯を無視して。

 


 問題化しないときはきちんと事前に連絡を入れているみたいですね。でもサザエさんが夕食を用意したのにと憤る場面を散見しますから、基本はギルティ。

 食卓に用意された布をかぶせてあるさまを見て、彼らはなにも感じないんですかね?

 あ、ノリスケは……。


 いやあ、ちょっとひどいです波平とマスオ。フードロスまっしぐら。

 翌朝食べていたらまだいいですけど。お昼のお弁当化も可。

 まさか『朝から脂ものは重すぎる』とか言っちゃって、サザエさんたちに昼に食べさせていやしませんよね? もしそうだったら大問題ですよ?


 波平たちの行いがギリギリ許されたのは、昭和の考え方だったから。ギリギリ許せたのはやはり、家計に余裕があったから。


 団塊ジュニアにはしっかりとお金をにぎらせて、消費にも子育てにも励んでもらうべきでした。日本がいま飲み会ひとつにも満足に行けなくなったのは、現役働き手人口の一番のボリューム層である就職氷河期世代が貧しいから。


 このあたり政治とか経団連とか舵取りを誤りましたよね。貧乏人は生かさず殺さず、これですよ。世代まるごと殺しちゃってどうするんですか。


 Z世代にはしっかりと高給をわたしてリセットするおつもりみたいですけども。その方々が氷河期世代の年金を担うわけですから、むしろ推進されてしかるべきなのですけども。

 氷河期世代、日本に見捨てられちゃいましたよね……。


 話をもどして。

 磯野家の余裕のある経済面と双璧の、家事に専念できる人がふたりいる点。だから彼らは子育てを放って飲み歩けた。

 つまりは3世帯同居です。いま現在、どれほどの家庭がその状況にあるでしょうか。


 わたしたちの街は昭和とは様変わりしました。

 日本全国でチェーン店や大型商業施設が台頭し、商店街が衰退したため、個人経営は減り、相対的に勤め人が増えました。

 いい就職をするためには都市部にあるいい大学に行かなければ。就職は商業や工業の集まる都市へ。

 その結果、全国津々浦々へ進出した団塊世代とは同居できず。これが3世帯同居が減ってしまった理由でしょう。


 独居では仕事から帰ってやる家事が大変で。核家族は子どもひとり育てるだけで手いっぱい。

 そりゃあ少子化にもなるってもんです。


 そうやって国民が苦しんでいる間に、しっかりと税収だけは増やしたのですから国は大したものです。そりゃあ与党の支持率は落ちますよ。

 まだそれほどでないですが、団塊世代の人口が減るほどに与党の支持率は落ちます。なぜなら氷河期世代は恨んでいる。これは予言ですよ、フフフ。


 結論。

 波平やマスオの愚行が許されるくらいの日本の方がまだ、生物として健全だったということです。

 ノリスケは……、うん、まあ。


 最近の人口ピラミッドをご覧になりました? 世にも恐ろしい形をしておりますよ今。

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