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熊とドングリ、保護活動家

作者: 月森 コウ

歩くたび

割れるドングリ

浮かぶ顔

檻の子熊と

母熊(鬼子母神)



食欲の

秋が来たと

目移りし

荒れた山へと

思い馳せ



ジャン・バルジャンは19年※1

爪ある熊は命であがな

諸悪の根源は「怖いね」と

安全地帯で今日も他人事ひとごと



死に怯える人間

生きたいと必死の熊

「共に生きよう」※2

「道はないのか」※3

誰が答えを探すのか



何かしたい

すぐに探せるこの時代

玉石混交ぎょくせきこんこう 賛否両論

一歩の行き場が見つからない



愛され、守られてきた名画

どうせ無事だろ、とペンキかけ

正義を振りかざす(高慢ちきな)犯罪者

私の大切な絵ではないけれど

誰かの大切な絵だというだけで

憤る理由は十分だ

思想犯でも、無実の罪でもない

ただの違法行為で誇らしげ




※1『レ・ミゼラブル』で姉の子供達のためにパンを盗んだ人

※2,3『もののけ姫』のアシタカのセリフ


本当は人里と熊の生息域の間に緩衝地帯となる里山があれば、

安全に棲み分けができるとかいう意見もあるようですね。

昔はそうできていたんだとか。


玉石混交・玉石混淆→常用漢字表記になっています。

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