シャマシュから珠を受け取る
見晴らし台にて
シャマシュ ギル
シャマシュ「来たか…ギル」
ギル「シャマシュさま、只今参りました」
シャマシュ「エジプトの旅行はどうであった?」
ギル「素晴らしかったです。一言では言い表せないほどに。そして旅行の真意も知りました」
シャマシュ「ほう?」
ギル「神として生きるか、人として生きるか、その判断材料としての旅行であったのでしょう」
シャマシュ「聡い子よ。ギルガメッシュ。我はギルガメッシュの守護神シャマシュである。こうして成長しているお前を見てうれしく思う。そしてできることなら神の一柱として、私たちと共にウルクを守っていきたいのだ」
ギル「シャマシュさまは、神になってほしいのですか?」
シャマシュ「ギルガメッシュ。お前は神になるべきだ。その頭脳、その肉体。人間にしておくにはもったいないと思っている。多くの権能を用い、高位の神として長く君臨すべき存在になると思っているよ」
ギル「……」
シャマシュ「そう。運命の時だと知ってここに来たのでしょう。神の御珠がある。これを飲み込みなさい。さすれば神の列に加わることができるから」
ギルの左手に光り輝く ビー玉が現れる
シャマシュ「そして右手に 人の御霊を渡そう。こちらを飲めば、母上の血は消え去り、ただの人間となり果てる」
ギル「……」
シャマシュ「安心しなさいギルガメッシュ。左手の神珠を選びなさい。私が導いてあげよう」
ギル「ところでシャマシュさま。教えてほしいことがあるのです」