ニンスンの場合
自宅であるジグラッドに帰ってきたルガルとギル。ニンスンが迎えてくれる。
ニンスン「おかえりなさい。2人とも。けがや病気はしなかった?」
ギル「はい。太陽神シャマシュら諸神たちのおかげです」
ニンスン「ああ、この子をここまで成長させてくれた諸神に感謝を!そしてギル。シャマシュさまがお呼びなのです。決断の時が迫っているとか」
ギル「父上からお聞きしています。ですが母上にも聞きたいことがございます」
ギル「母上は神様です。神は鍛錬しても強くなれないと聞きました。神は強くなれないのでしょうか?」
ニンスン「そうですね。鍛錬しても強くはなれません。神性を増やすか強大にすることで強くなります」
ギル「どうすれば神性を増やしたり、強大にできるのですか?」
ニンスン「いいでしょう。答えましょう。まず1つ目。イシュタル様の神殿があちらにありますね。イシュタル様の神殿は小さいですか?大きいですか?」
ギル「小さくはない」
ニンスン「神殿が大きければ大きいほど、神性は増していきます。これは人間界でも神界でも同じことです」
ニンスン「そして2つ目の質問にも答えましょう。神性を増やすとは、権能が増えることです」
ニンスン「イシュタルさまはたくさんの権能をお持ちです。麦の実りを豊かにしてくれる性質、戦闘の性質、創造したり滅亡させたりでき性質。たくさん持ってらっしゃる。しかしはじめから持っていたのではありません。他の神から権能を譲り受けたからです」
ギル「だれかの神から能力を貰えば強くなれるということですね」
ニンスン「そうですね。ギルにも私の神の血が流れていますから、正式に神となればイシュタルさまのように強くなっていくはずです」
ギル「ありがとうございます母上。よくわかりました。それでは太陽神シャマシュさまのところに行って参ります」