第一幕 少年期
場所。FGOウルク ジグラッド見晴らし台。晴天夜。
人物、ギルの父人間ルガル ギルの母女神ニンスン。 太陽神シャマシュ。
父母は空中に浮かぶシャマシュと対面する。
シャマシュ「ウルクの王よ、ウルクの未来はこの子の成長如何によって決まる。我は御児を守護すると決めた」
ニンスン「シャマシュさまが自ら、我が子を……光栄でございます」
シャマシュ「うむ。御児はウルクで唯一の、神と人間の混血児である。神と人間を繋ぐ存在である。我々もしっかりと視ていよう。励めよ王。この子の育成を任す」
ルガル「ははっ。諸神のため、祖先らのため、そしてウルクのために
命にかけてこの信託。守り通します」
シャマシュ「よろしい。そして視よ。星を。夜空の王星、グラガンナを」
~説明~
グラガンナ。それは木星を意味する当時の言い方。月に次いで夜空でもっとも大きな星である。
(2人はグラガンナを見上げる)
シャマシュ「そしてグラガンナの位置を覚えよ。あと季節がちょうど12回巡ると、あの位置にグラガンナが戻ってくる。その時が運命の時なのである」
ニンスン「運命の……?」
シャマシュ「そうだ。その時こそ御児自身が、神として生きるか、それとも人として生きるかどちらか一つを選ぶ時である。それまでよくよく養育すること。分かったかな?」
ルガル・ニンスン「ははーっ」